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ポーランド「平和を望むなら、戦争に備えよ」、兵力を倍増させる東欧の国の教訓

KACPER PEMPELーREUTERS
<ポーランドは国防費を大幅に増やす方針を打ち出したが、その理由は隣国ロシアの脅威の高まりだけではないようだ>
ポーランドのカチンスキ副首相率いる与党・法と正義は10月26日、国防費を大幅に増やし国軍を増強する法案の提出を発表した。隣国ロシアからの高まる脅威や、ベラルーシを経由して流入する移民の危機に対応するためだという。
カチンスキは会見で、EU諸国を悩ます移民問題と「ロシアの帝国主義的野望」が法案提出の理由だと述べ、「戦争という最悪の事態を避けたいのなら、古くからの法則に従うしかない。『平和を望むなら、戦争に備えよ』だ」と訴えた。EUとNATOの東端に位置し、すぐには支援を受けられない故に「効果的な自衛能力」が必要だという。
法案によれば、国防費を増額し、兵力を現在の11万から25万人規模に倍増する。米国製武器の購入も進めるという。
ポーランド政府は、中東やアフリカからの移民がポーランドを玄関口にEU入りするのをベラルーシが黙認しているとして、同国を非難している。軍備増強で国境での移民排除も強化する計画だ。

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