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中東イラク首相暗殺未遂、自宅にドローン攻撃 警備員6人負傷
11月7日、イラクの首都バグダッド中心部の旧米軍管理区域(グリーンゾーン)にあるカディミ首相の住居に爆発物を搭載した無人機による攻撃があった。写真はドローンによる攻撃を受けたカディミ首相の自宅。イラク首相府提供(2021年 ロイター)
イラクの首都バグダッド中心部の旧米軍管理区域(グリーンゾーン)にあるカディミ首相の住居に7日、爆発物を搭載した無人機による攻撃があった。カディミ氏は避難し、無事だった。イラク当局者が明らかにした。
首相府は7日、カディミ氏が攻撃に関する治安当局トップらとの会議の議長を務める様子を映したビデオを公開。会議後の声明で「首相暗殺を目的とした住居への卑怯なテロ攻撃は、武装した犯罪組織によるイラク国家に対する深刻な攻撃だ」と非難した。
治安当局者がロイターに語ったところによると、カディミ氏の住居警備員6人が負傷した。
イラク国営通信(INA)は内務省報道官の発言として、攻撃には無人機3機が使用され、このうち2機は治安当局が撃墜したが、残り1機が住居に命中したと伝えた。
治安当局によると、攻撃後のグリーンゾーンの治安状況は安定しているという。この区域には首相官邸のほか、政府庁舎や各国の大使館などがある。
現時点で、犯行声明は出ていない。
米国は攻撃を非難するとともに、調査への支援を申し出た。
バイデン米大統領は声明で「イラク国家に対するこのテロ攻撃を行った者は、責任を負わなければならない。イラクの民主主義プロセスを損ねる暴力行為を断固として非難する」と表明した。
イラクでは10月に行われた国会選挙で親イラン民兵組織の関連政党が大敗。選挙の不正を訴える支持者らと政府側の治安部隊が衝突するなど情勢が不安定化している。
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