イギリスに新たな変異株「デルタプラス」出現 従来型より感染力が強い可能性
Delta Plus Sub-variant Could Be More Infectious Than Original Delta
UCLの数学者で、医療向け数学モデルを専門に研究しているクリスティーナ・パジェル教授は本誌に対して、AY4.2が従来株よりも10%程度感染力が強い可能性について、「朗報ではない」と述べたが、一方で「AY4.2が大惨事をもたらすと考える理由はないと思う」との見方を示した。
パジェルはまた、アルファ株に代わって優勢となり、世界中に広まったデルタ株の感染力に比べれば、AY4.2の感染力は「大したことはない」と指摘した。それでも「この次に、もっとずっと感染力の強い亜系統が出現する可能性はある」と警告し、デルタ株は今後も変異を続ける可能性があるとつけ加えた。デルタ株からは既に、数十種類の亜系統が生まれている。
英保健安全保障庁が10月15日に発表した報告書によれば、AY4.2は「イングランドで感染拡大が認められて」おり、既に評価・分析が開始されている。だが同報告書は、イギリス国内で確認されている感染例の大半は、従来からあるデルタ株の亜系統AY.4が占めているとも指摘した。
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