強権国家ベラルーシの女子陸上選手 強制帰国を拒否、保護を求める
Belarus Sprinter Says She Was Forcibly Removed From Olympics for Criticizing Coaches
チマノウスカヤは現在、強制帰国を避けるために政治亡命を求めており、警察の保護下にある。
動画での訴えを受けて、ベラルーシ国内オリンピック委員会は8月1日、チマノウスカヤは「感情的および心理的状態」のために大会から撤退したと発表した。
委員会は声明で「医師の判断に基づき、陸上競技チームのコーチングスタッフは、ベラルーシの陸上選手クリスチナ・チマノウスカヤの感情的および精神的状態の問題で、東京五輪における出場停止を決めた」と説明し、「したがって、陸上女子200メートルの予選と1600メートルリレーへの同選手の参加の申請は撤回された」と付け加えた。
本誌が1日にIOCにコメントを求めたところ、チマノウスカヤは羽田空港で警察に保護され、東京五輪スタッフに付き添われているという返答があった。
「自分は安全だと感じている、と彼女は言った」とIOCは明かした。「IOCと東京五輪委員会は、今後数日で今後の方策を決定するために、チマノウスカヤおよび当局と協議を続ける」
8月2日の日本の報道によると、チマノウスカヤが陸上コーチから競技から撤退するよう圧力を受ける様子が録画されていた。帰国すれば投獄の恐れがあるとして、チマノウスカヤはドイツなど欧州への政治亡命を求めているという。
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