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変異株米、4日のコロナ新規感染10万人突破 デルタ株広がり半年ぶり高水準、数週間で倍増も
米国の新型コロナウイルスの新規感染者数が10万人を超え、6カ月ぶりの高水準となったことがロイターの集計で分かった。写真は2月、フロリダ州サラソタの病院で撮影(2021年 ロイター/Shannon Stapleton/File Photo)
米国の新型コロナウイルスの新規感染者数が4日、10万人を超え、6カ月ぶりの高水準となったことがロイターの集計で分かった。ワクチン接種が進んでいない地域で感染力の強いデルタ型変異株が急速に広がっている。
4日までの7日平均の新規感染者数は9万4819人。1カ月弱で5倍になった。
新型コロナ感染症による死者も過去1週間で33%急増し、1日に平均で約377人が亡くなっている。
米大統領首席医療顧問のファウチ米国立アレルギー・感染症研究所所長は4日、デルタ株の影響で新規感染者は数週間で20万人に達する可能性があると指摘。
「同じように感染力が強く、より強力な新たな変異株が出現すれば、本当に大変なことになる。ワクチンを打っていない人は、対岸の火事だと思っているが、そうではない。誰にも降りかかることだ」と述べた。
デルタ株は米国の新規感染者の83%を占める。
ワクチン接種率は各州で開きがあり、バーモント州では76%の州民が少なくとも1回目接種を終えた半面、ミシシッピ州では40%にとどまっている。
ワクチン接種率が低い南部州では新規感染者や入院者が急増している。厚生省のデータによると、フロリダ州では5日時点の新型コロナ感染症による入院者が1万2373人と、過去最多を記録。子どもの入院者も州別で最多となった。
ホワイトハウスのサキ報道官は4日、「フロリダ州の新型コロナ入院者が全米の23%を占めており、同州の病床は逼迫している」と警鐘を鳴らした。
ルイジアナ、アーカンソー両州でも入院者が過去最多を更新、もしくは過去最多に迫っている。
ホワイトハウスの新型コロナ対策本部によると、重症化している患者の約97%がワクチン未接種者という。
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