最愛の人の「生前の姿」をGoogleストリートビューで発見した人たち...その感動と特別さ
Man Finds Beautiful Image of His Late Parents Holding Hands on Google Maps
38歳のリサ・パターソンは、「つらいときや、父親に会いたいと感じるのはたいてい深夜で、そんなときは道を歩いている父親の画像を見る」と話す。彼女がGoogleマップで見つけたのは、かなり以前の父親の画像で、近所に住む高齢者のごみ出しを手伝っているところだった。父親は、62歳だった5年前に突然亡くなったという。
パターソンの父親は、自分が写った画像をネットで発見した当時、「近所に住む高齢者のごみ出しをするために道を歩いているところを撮られたと、とてもおもしろがっていた」という。
今のパターソンにとって特別なのは、父親がその画像を自分で発見したという思い出だけではない。画像を3Dで見られるのも嬉しいようだ。「父親をいろいろな角度から見られるのが好き。まるで、父が今でもその世界に存在しているような気持ちになる」とパターソンは言う。「眠れない夜には、その画像を見て父のことを考える」
こっそりタバコを吸おうとしている母の姿
49歳のバーナード・ベイカーも、母親の思い出を語ってくれた。自宅前にいる彼の母親の姿がGoogleマップで撮影されたのは、亡くなる1年ほど前のことだった。
「母がタバコを吸うのを、家族は嫌がっていた。でも好きで吸っていたのだから、彼女にとってはよかったのだろう。タバコを吸おうとコソコソしているこの画像を見るたびに、笑顔になる」とベイカーは本誌に語った。「母はこの画像が撮影されたおよそ2週間後にこの世を去った。救急車で運ばれていったとき、私は玄関で見送った」
ベイカーがこの画像を発見したのは幸せな偶然だった。自宅を建て替える前と建て替えた後を比べようとしたのだという。
「父が亡くなった後、私は妻と子どもたちと一緒に母の家に引っ越した。母が独りになるのが耐えられなかったからだ。母はにぎやかな家庭が好きだった」とベイカーは振り返る。「引っ越してから、大切な母の面倒を見られるよう、建て替えを計画した」
「ときどき、母がまだそこにいるのか確認したくて、Googleマップを見ている」
(翻訳:ガリレオ)