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豪中関係オーストラリア国籍作家のスパイ罪公判、中国が大使の傍聴拒否
中国でスパイ罪で起訴された中国系オーストラリア人作家、楊恒均(ヤン・ヘンジュン)氏の公判が27日、北京の裁判所で行われ、駐中国オーストラリア大使が傍聴を拒否された。裁判所前で記者団に語るフレッチャー大使。(2021年 ロイター/Carlos Garcia Rawlins)
中国でスパイ罪で起訴された中国系オーストラリア人作家、楊恒均(ヤン・ヘンジュン)氏の公判が27日、北京の裁判所で行われ、駐中国オーストラリア大使が傍聴を拒否された。
中国側は国家機密を理由に公開の法廷で審理できないとした。中国生まれのオーストラリア人である楊氏は、中国と米国の政治に関する執筆をオンラインで行っていた著名ブロガーで、スパイ小説も執筆。2019年1月に中国で拘束され、同年8月にスパイ容疑で逮捕された。
オーストラリアのフレッチャー大使は、二国間の領事協定で外交官による傍聴が認められているのにもかかわらず、認められなかったのは「極めて遺憾」とし、豪側が事件について「恣意的な拘束だと判断している」と述べた。
中国外務省の趙立堅報道官は会見で、「法律にのっとった事件処理を妨害し、われわれの司法主権に干渉しようとするオーストラリアの根拠のない対応を中国は断固として拒否する」と述べた。
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