北朝鮮の脅しに米北方軍司令官「米本土に届くミサイルは最大3基」「本土を守る能力はある」
Pentagon Responds to North Korea's Latest Threats
北朝鮮はこのところ挑発的な発言を繰り返しており、ドナルド・トランプ前米大統領が任期中に金正日と歴史的な米朝首脳会談を行って以降、両国の関係は悪化の一途をたどっている。
トランプは朝鮮半島の非核化という壮大な目標を掲げながらも、北朝鮮側からほとんど具体的な約束を取りつけることはできなかった。金正恩は核実験と大陸間弾道ミサイルの発射実験の一時停止措置を継続させてきたが、トランプの任期終盤までには米朝間の対話は行き詰まり、北朝鮮は再びアメリカと韓国を威嚇し始めていた。
バイデン政権のある高官は15日、本誌に対して、アメリカは1年以上にわたって北朝鮮への接触を試みてきたが、すべて北朝鮮に拒絶されてきたと述べた。現在、バイデン政権は北朝鮮政策の見直しを行っており、4月にもその内容が明らかになる見通しだ。
互いを「悪党」「狂犬」と非難
米国務省のジャリナ・ポーター副報道官は16日、記者団からの質問に対して、金与正の声明については直接言及しないとして、ブリンケンのコメントを繰り返すにとどめた。ブリンケンは16日に日本側との会談の中で、オースティンと共に日本を訪問したのは「同盟諸国の声に耳を傾け、どうすれば力を合わせて北朝鮮の脅威に対処できるかを議論するためだ」と述べていた。
バイデンは選挙活動中、金正恩を「悪党」と一蹴し、「(アメリカが)独裁者にすり寄る日々はもう終わりだ」と述べた。一方の北朝鮮は2020年、バイデンのことを「棒で殴り殺さなければならない狂犬」だと非難していた。
金正恩は1月に開かれた朝鮮労働党の党大会で、アメリカを北朝鮮の「最大の敵」と称し、核やミサイルの開発を強化する計画だと述べていた。
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