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アメリカ政治トランプ、大統領選後初の集会 不正の主張繰り返す
12月5日、トランプ米大統領は南部ジョージア州で大統領選後初めての支持者集会を開いた(2020年 ロイター/Jonathan Ernst)
トランプ米大統領は5日、南部ジョージア州で大統領選後初めての支持者集会を開いた。来年1月5日に行われる上院選決選投票に向けて共和党候補への支持を訴えたが、大統領選で不正があったとの根拠のない主張にも多くの時間を割いた。
トランプ氏は「(民主党は)大統領選で不正操作をしたが、それでもわれわれは勝利する」と述べ、「この選挙(上院選決選投票)でも(民主党は)不正操作を試みるだろう」と主張した。支持者は「あと4年」と歓声を上げた。
トランプ氏は自身の主張を支持しない共和党関係者への批判も繰り返した。大統領はこの日の集会に先立ち、ジョージア州のケンプ知事(共和党)に電話やツイッター上で選挙結果を覆す試みを支援するよう圧力をかけた。
ツイッターに「ジョージア州のケンプ知事か州務長官が署名検証を許可すれば、私がすぐ容易に勝利する。この『共和党員』2人はなぜ拒んでいるんだ」と投稿した。
ケンプ氏が「署名検証は3回公に求めた」と反論すると、トランプ氏はそれでは不十分とし、ケンプ氏に臨時議会の即時招集を要求した。
トランプ氏のチームは、民主党のバイデン次期大統領が勝利し、共和党が多数派を握る激戦州の議会に対し、選挙結果に反してトランプ氏を勝者と宣言するよう呼びかける異例の策に出たが、今のところ成功していない。
バイデン氏は今回の大統領選で選挙人306人を獲得し、232人を獲得したトランプ氏に勝利した。選挙人による12月14日の投票を経て選挙結果は公式となる。
トランプ氏は5日の集会で、選挙結果を巡る訴訟は「間もなく」連邦最高裁に持ち込まれると発言したが、詳細には触れなかった。「(州)議会や米最高裁が進み出てこの国を救うことを願う」と述べた。
ジョージア州の上院選決選投票では、共和党現職のデービッド・パーデュー上院議員とケリー・ロフラー上院議員が民主党のジョン・オソフ氏とラファエル・ワーノック氏が議席を争う。ジョージア州では過去20年間、民主党上院議員は選出されていない。
同州の決選投票の結果次第で共和、民主のどちらが上院をコントロールするかが決まる。民主党が主導権を握るためには2議席を獲得する必要がある。共和党は1議席でも獲得すれば多数派を維持し、民主党のバイデン次期大統領の政策を阻止することが可能になる。
バイデン氏も民主党候補の応援のためジョージア州入りする意向を示しているが、日程は明らかにしていない。
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