黒人プラスサイズのヌードを「ポルノ」としてインスタグラムが削除
Instagram Changes Nudity Policy After Deleting Black Plus-Size Model's Photo
だが運動が成功してインスタグラムのポリシーが変更された後も、ニコラス=ウィリアムズは自分の存在が一連の議論から「消され続けて」いると感じている。今回の運動は各国で報じられているが、運動を率いた人物として取り上げられているのは彼女ではなく、オーストラリアの白人インスタグラマー、セレステ・バーバーだ。あるセミヌードの有名モデルとまったく同じポーズで撮った写真がインスタグラムで「性的コンテンツ」とみなされ表示できなくされたのだ。
「問題が『白人化』されている」と、ニコラス=ウィリアムズは言う。「ポリシーが変更されたことは嬉しいが、本当に問題が改善されたとは思えない。セレステが差別に反対するのは構わない。でも、いちばん削除されているのは、黒人女性の体の画像だ」
インスタグラムは、削除されたニコラス=ウィリアムズの写真はどんな体型も美しいというメッセージを意図した投稿だったことを認め、「当社のポリシーが正しく適用されなかった」と述べた。
安心して自己表現できる場所に
だが、裸が何でも許されるわけではない。声明の中でインスタグラムは、乳房を手で支える行為は許されるが、「どこかで線引きをしなければならない」と述べた。「指を曲げて、乳房をわしづかみにするような動きがみられる場合には」規程違反と見なされるという。
インスタグラムのポリシー担当責任者であるキラ・ウォン・オコナーは、次のように述べた。「自分の体や画像が受け入れられると感じられれば、人々はこれまで以上に自分を表現しようと思えるだろう。ナイオムが自分の経験をオープンに、正直に話してくれたことに感謝しているし、今回のポリシー変更でこれまで以上に多くの人が、自信を持って自分を表現できるようになることを願っている」
同社はまた、既に「インスタグラム上で、これまで以上に黒人コミュニティーをサポートしていく」努力をしているという。
ニコラス=ウィリアムズは、ポリシー変更は「大きな一歩」だと述べ、新たなポリシーが今後、すべてのプラスサイズ体型の黒人女性を守ってくれることを期待していると語った。「自分の体が検閲される心配をすることなく、アートを共有できると感じられるようになることが願いだ」と彼女は言った。「それが私にとって一番大切なことだ」