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2020米大統領選

ニューヨークで郵便投票のミス発覚、トランプは「巨大なインチキ」とすかさず口撃

2020年10月6日(火)18時00分
メーガン・ロス

郵便投票の公正性が論争の的に JONATHAN DRAKE-REUTERS

<ブルックリン在住の有権者9万9477人の元に届いた郵便投票用の書類に同封されていたのは、別人の住所と氏名が印刷された返信用封筒だった>

コロナ禍の真っただ中に行われる今年の米大統領選をめぐり郵便投票の公正性が大きな議論を呼ぶなか、ニューヨーク州でとんでもないミスが発覚した。

ニューヨーク市ブルックリン在住の有権者9万9477人に送られた郵便投票用の書類に、別人の住所と氏名が印刷された返信用封筒が同封されていたのだ。ニューヨーク市選挙管理委員会によれば、原因は印刷工程のミスで、印刷業者が費用を負担して正しい封筒が再送されるという。

以前から郵便投票が不正の温床になるとの持論を訴えてきたトランプ米大統領にとっては、格好の攻撃材料だ。トランプは「ニューヨーク市の郵便投票10万件が大混乱。市長も知事もどうしたらいいか分からない。巨大なインチキ、修復不可能!」とツイート。バイデン候補とのテレビ討論会などでも不正投票を理由に政権移譲を拒む可能性を示唆しており、ニューヨークのミスがさらなる混乱の引き金となるかもしれない。

<2020年10月13日号掲載>

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