EUとのFTA「合意あり」でも関係ない イギリスはハードブレグジットに突入
来年1月1日、FTA合意の有無に関係なく、イギリスはEU加盟27カ国との通商上の結び付きがヨーロッパで最も弱い国となる。EU市場への輸出においては、英企業も日本や韓国の企業と変わらなくなるだろう。
合意できても、平時に2つの自由主義市場経済による意図的な統合崩壊が起きるのは歴史的な異常事態。この経済の「デカップリング(切り離し)」は双方に痛みを伴うだろう。それでなくても、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)により、ヨーロッパの主要な国々の中でも最悪の景気後退に直面しているイギリスにとって、来年は悲惨な年になりそうだ。
2025年2月11日号(2月4日発売)は「中国経済ピークアウト」特集。人類史上かつてない人口減で「アメリカ超え」に赤信号 [PLUS] DeepSeekの実力
※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら