ヨーロッパの航空業界、搭乗前検査で「陰性オンリー」便に期待
アリタリアは先週、ローマ発ミラノ行き路線で「COVID―19(新型コロナウイルス感染症)検査済み便」を導入し、23日から対象便を拡大する。抗原検査結果が陰性の乗客しか搭乗できない。
同社広報は「今のところ陽性の乗客は発見されていない」と言う。多くの乗客は、搭乗前夜に抗原検査を受けることを選ぶという。
同社は10月半ばに状況を分析する計画だが、既に対象便を拡大できると見込んでいる。「まずは、この実験の状況を見極めなければならない」と広報は話した。
イタリアでは既に、外国からの入国者に対して空港でSDバイオセンサーのキットによる抗原検査を行っている。
隔離よりまし
ルフトハンザの広報によると、同社はまず、客室乗務員を対象に抗原検査を実施する予定だ。また、同社幹部はファーストクラスとビジネスクラスの乗客も、同検査を受けられるようにする可能性があるとした。
「人を隔離するより、こうした検査の方が良い選択肢だとわれわれは考えている」と広報担当者は話す。
ドイツは10月から、空港以外でも介護施設など幅広い場所で抗原検査を活用することを視野に入れている。
当局は依然、PCR検査に比べて抗原検査の感度が劣ることを懸念している。しかし、経済活動をある程度正常化させることを目指すなら、完璧を求める余り「まあまあ良い」状態を排除すべきではない、との声もある。
ドイツのシュパーン保健相は「(抗原検査は)十分良い」と述べ、「大量に」導入する方針を示した。バイエルン州は既に1000万キットを発注済みだ。
(John Miller記者、Emilio Parodi記者)
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