最新記事

欧州

英独仏などで国民の半数以上「コロナで検査や隔離、マスクが義務ならバカンス中止するわ」

2020年8月4日(火)11時35分

ドイツ、英国、フランスの国民の半数以上が、新型コロナウイルス感染対策として隔離や検査、屋外でのマスク着用を強いられるようなら休暇の旅行を中止しようと考えていることが分かった。バルセロナのビーチで2日撮影(2020年 ロイター/Nacho Doce )

ドイツ、英国、フランスの国民の半数以上が、新型コロナウイルス感染対策として隔離や検査、屋外でのマスク着用を強いられるようなら休暇の旅行を中止しようと考えていることが分かった。

市場調査会社ユーガブが行った調査(7月13─23日)によると、例年休暇に海外旅行をしているドイツ人の3分の2が、帰国時に新型コロナ検査が必要なら旅行を中止すると回答した。同国は今週、130カ国からの入国者に新型コロナ検査を義務付けた。

今月1日に12カ国からの入国者に検査を義務付けたフランスでは、例年休暇に海外旅行をしている回答者の半数が、検査を受けるより旅行を中止すると回答。屋外でマスクを着用する必要があるなら旅行しないとした回答も半数に上った。

デンマーク、スウェーデン、ドイツ、英国では、3分の2以上が屋外でのマスク着用を受け入れないと回答した。

欧州の観光地であるスペインでは、7月に大半の都市で公共の場でのマスク着用が義務化。ポルトガルのマデイラ島ではこの週末に同様の措置が取られた。

調査では、屋内でのマスク着用義務であっても、デンマーク人とスウェーデン人の3分の2、英国人の40%強、ドイツ人の半数が旅行を中止するとした。スウェーデンは、マスク着用の規則を導入していない。

帰国後2週間の隔離義務が課されれば旅行を中止すると回答したのは、デンマーク、スウェーデン、ドイツで80%以上に達した。英国では70%、フランスでは65%だった。

[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2020トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます


【関連記事】
・【独占】押谷仁教授が語る、PCR検査の有用性とリスクとの向き合い方
・巨大クルーズ船の密室で横行するレイプ
・ロシア国立研究所、コロナワクチンの臨床試験が終了 10月から接種開始へ
・韓国、コロナショック下でなぜかレギンスが大ヒット 一方で「TPOをわきまえろ」と論争に


2020081118issue_cover150.jpg
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2020年8月11日/18日号(8月4日発売)は「人生を変えた55冊」特集。「自粛」の夏休みは読書のチャンス。SFから古典、ビジネス書まで、11人が価値観を揺さぶられた5冊を紹介する。加藤シゲアキ/劉慈欣/ROLAND/エディー・ジョーンズ/壇蜜/ウスビ・サコ/中満泉ほか

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

ロシアと米国、外交関係回復へトルコで27日協議 ラ

ワールド

ローマ教皇、病院で静かに過ごす=バチカン

ワールド

米政権、アフリカ電力整備事業を終了 対外援助見直し

ワールド

ロシア、キーウ州など無人機攻撃 エネルギー施設が標
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:破壊王マスク
特集:破壊王マスク
2025年3月 4日号(2/26発売)

「政府効率化省」トップとして米政府機関に大ナタ。イーロン・マスクは救世主か、破壊神か

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    富裕層を知り尽くした辞めゴールドマンが「避けたほうがいい」と断言する金融商品
  • 2
    テスラ離れが急加速...世界中のオーナーが「見限る」ワケ
  • 3
    細胞を若返らせるカギが発見される...日本の研究チームが発表【最新研究】
  • 4
    障がいで歩けない子犬が、補助具で「初めて歩く」映…
  • 5
    東京の男子高校生と地方の女子の間のとてつもない教…
  • 6
    日本の大学「中国人急増」の、日本人が知らない深刻…
  • 7
    【クイズ】アメリカで2番目に「人口が多い」都市はど…
  • 8
    「縛られて刃物で...」斬首されたキリスト教徒70人の…
  • 9
    人気も販売台数も凋落...クールなEVテスラ「オワコン…
  • 10
    日本人アーティストが大躍進...NYファッションショー…
  • 1
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」だった?...高濃度で含まれる「食べ物」に注意【最新研究】
  • 2
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される【最新研究】
  • 3
    人気も販売台数も凋落...クールなEVテスラ「オワコン化」の理由
  • 4
    細胞を若返らせるカギが発見される...日本の研究チー…
  • 5
    障がいで歩けない子犬が、補助具で「初めて歩く」映…
  • 6
    富裕層を知り尽くした辞めゴールドマンが「避けたほ…
  • 7
    動かないのに筋力アップ? 88歳医大名誉教授が語る「…
  • 8
    テスラ離れが急加速...世界中のオーナーが「見限る」…
  • 9
    ビタミンB1で疲労回復!疲れに効く3つの野菜&腸活に…
  • 10
    飛行中の航空機が空中で発火、大炎上...米テキサスの…
  • 1
    週刊文春は「訂正」を出す必要などなかった
  • 2
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 3
    【一発アウト】税務署が「怪しい!」と思う通帳とは?
  • 4
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」…
  • 5
    「健康寿命」を延ばすのは「少食」と「皮下脂肪」だ…
  • 6
    1日大さじ1杯でOK!「細胞の老化」や「体重の増加」…
  • 7
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される…
  • 8
    戦場に「北朝鮮兵はもういない」とロシア国営テレビ.…
  • 9
    人気も販売台数も凋落...クールなEVテスラ「オワコン…
  • 10
    細胞を若返らせるカギが発見される...日本の研究チー…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中