大統領選で負けても続投する? トランプが「予言」する最悪のシナリオ
Trump Could Lose-And Still Win
ナンシー・ペロシ下院議長は、トランプが国家緊急権を発動した場合、どのような対応が可能か検討するため、今すぐ下院の司法委員会、商業委員会、軍事委員会、そして情報特別委員会に公聴会を開くよう要請するべきだ。
また、政府職員から議員、市民団体、企業や業界団体、法曹界や学界や学生団体、そしてもちろんメディアまで、社会のあらゆる構成員が、強権的な措置は許されないという意思表示をする必要がある。最近、多くの退役将軍がトランプに対して批判の声を上げたことは、私たちが見習うべき模範と言える。
私たちはトランプに、憲法に基づく秩序を傷つければ国民の圧倒的な反対に遭うことを知らしめる必要がある。「プロット・アゲンスト・アメリカ(アメリカを陥れる策略)」は、あくまでフィクションの世界の出来事だという事実を、大統領に突き付けなければならないのだ。
<本誌2020年7月28日号掲載>
【関連記事】劣勢明らかなトランプに、逆転のシナリオはあるのか?
【関連記事】米民主主義の危機 大統領選で敗北してもトランプは辞めない
【話題の記事】
・中国は「第三次大戦を準備している」
・ヌード写真にドキュメントされた現代中国の価値観
・アメリカ猛攻──ファーウェイ排除は成功するか?
・大丈夫かトランプ 大統領の精神状態を疑う声が噴出
2020年8月4日号(7月28日発売)は「ルポ新宿歌舞伎町 『夜の街』のリアル」特集。コロナでやり玉に挙がるホストクラブは本当に「けしからん」存在なのか――(ルポ執筆:石戸 諭) PLUS 押谷教授独占インタビュー「全国民PCRが感染の制御に役立たない理由」