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人種問題米上院、南軍由来の基地名変更案を審議へ 独立記念日前の可決目指す
米上院は国防予算の大枠を定める総額7400億ドルの国防権限法(NDAA)案の審議入りを賛成多数で決定し、同案の改正案として盛り込まれた南軍由来の基地名変更についても審議されることとなった。6月25日、ワシントンの連邦議会前で撮影(2020年 ロイター/Al Drago)
米上院は25日、国防予算の大枠を定める総額7400億ドルの国防権限法(NDAA)案の審議入りを賛成多数で決定し、同案の改正案として盛り込まれた南軍由来の基地名変更についても審議されることとなった。
上院軍事委員会は今月、南北戦争で奴隷制を支持した南軍の将官らにちなんで名付けられた米軍基地名の変更を国防総省に義務付ける法案をNDAA改正案として可決。トランプ大統領は基地名変更に反対し、拒否権を行使する考えを示している。
同改正案は3年以内の基地名変更だけでなく、南軍の将官らに由来するか南軍に敬意を表す名前がついている軍用機や軍艦などの名称変更も、国防総省に義務付けるもの。
民主党議員は1年以内の名称変更を提案している。
今年のNDAA案にはこのほか、米製造業の中国依存を減らす措置や平和的な抗議活動への軍動員の禁止規定、新型コロナウイルス流行への対応などが盛り込まれている。
上院は来週にNDAA案の審議に入り、7月4日の独立記念日より前の可決を目指している。下院は独自のNDAA案の策定に取り組んでいる。
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