韓国日産は撤退、いっぽう現代自動車は日本再進出か?
韓国日産は2020年12月末付で撤退
5月28日、韓国日産が2020年12月末付で撤退すると発表した。前年の不買運動で、撤退が囁かれながらも事業を継続する方針を示していた。
2004年2月、韓国に進出した日産は翌2005年からインフィニティブランドの販売を開始し、2007年に日産ブランド車を投入した。2015年から17年まで米国日産のアルティマやインフィニティQ50(日本名・スカイライン)が韓国輸入車市場を主導し、年間販売数が1万台に達したが、不買運動の影響で日産とインフィニティを合わせた19年の販売数は5049台にとどまり、2020年の販売数も5月時点で1000台を下回っている。
日本車各社は不買運動の煽りを受けたが、運動開始から3か月を過ぎると客足が戻りはじめ、韓国日産は撤退報道を否定していた。しかし、世界的な低迷で、ルノー・日産・三菱アライアンスがグローバル戦略の見直しを余儀なくされ、韓国日産の撤退を決定した。
韓国日産は2028年までアフターサービスを継続すると発表し、大幅な割引販売を実施した。アルティマはセール初日で予定数量を完売し、マキシマも完売が見込まれており、インフィニティを売り切る準備に着手する。
現代自動車が日本に再進出するという噂
中堅メーカーが不振に喘ぎ、日産が撤退する一方、現代自動車が日本に再進出するという噂が飛び交っている。2001年、日本市場に参入した現代自動車は、韓流ブームの追い風を受けたが、販売数が3桁台に落ち込んだ2010年、大型バスを残して乗用車市場から撤退した。
同社は2020年2月に東京で開催された「FC EXPO2020」に燃料電池車(FCV)のネクソ(NEXO)を出品し、日本人が発音しやすい「ネッソ」と表記した。また、6月15日には日本語版ツイッターアカウント「Hyundai Japan」を開設した。
現代自は再進出を否認するが、FCV車を推進する上で、インフラが整っている日本市場は避けて通れない。
世界でFCV車を商用化している企業は、現代のほか、トヨタとホンダだけである。
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