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感染爆発米、新型コロナ感染25日に約4万人で過去最多に テキサス州は経済再開を中断
米テキサス州のアボット知事は25日、新型コロナウイルスの感染者や入院患者が急増していることを受け、州の段階的な経済再開を一時停止すると表明した。オースティンで5月撮影(2019年 ロイター/NURI VALLBONA)
米テキサス州のアボット知事は25日、新型コロナウイルスの感染者や入院患者が急増していることを受け、州の段階的な経済再開を一時停止すると表明した。
米国ではテキサス州のほかにも、当初感染がそれほど広がらなかった州や、行動制限を早期に緩和した州でこのところ感染者が増加している。
25日は全米で感染者が少なくとも3万9818人増加し、1日当たりの感染者としては過去最多を記録した。
テキサス州ではアボット知事が「州の経済再開を次の段階に安全に移行させるまで、今回の一時的な停止は感染を食い止める一助になる」と述べた。
これまでの段階で営業が許可された企業は、指定された稼働水準や従来の衛生最低基準の下で営業を継続できるとした。
テキサス州の人口は全米で2番目に多く、一日のコロナ感染者は過去3日連続で5000人を超えるなど増加が目立っている。州のコロナ検査での陽性率は10%に上昇しており、2桁の陽性率が見られる州の一つとなっている。
新規の入院者数も13日連続で最多を記録しており、アボット知事はヒューストン、ダラス、オースティン、サンアントニオで病床を確保するため不要不急の手術を停止した。
今週はアラバマ、アリゾナ、カリフォルニア、フロリダ、アイダホ、ミシシッピ、ミズーリ、ネバダ、オクラホマ、サウスカロライナ、ワイオミングの各州でも新規感染者が過去最多を記録した。
アザー米厚生長官はFOXニュースのインタビューで「州・地方当局者と積極的に協力しているが、国民はこれが局地的な状況だと理解することが重要だ。ホットスポットとなっているのは全米の郡の3%だ」と強調し、全米での懸念の払しょくに努めた。
南部・西部が流行中心地に
流行の中心は3万1000人以上の死者が出た東部ニューヨーク州周辺から西部や南部に移っており、人口密度の比較的低い農村部でも感染が広がっている。
オレゴン州やユタ州も行動制限の緩和を一時停止するか遅らせる措置を取った。
カリフォルニア州のニューソム知事は、新型コロナの対応費用や景気低迷が財政を圧迫しているとして、財政非常事態を宣言した。
同州が25日に発表した新規感染者は約5350人と、前日の7149人を下回ったものの、集中治療室の病床利用率は前日の29%から約34%に上昇した。
一方、ニューヨーク州のクオモ知事は25日、同州の新型コロナ入院者数が996人と、3月18日以来初めて1000人を下回り、ウイルス感染拡大抑制で重要な節目を達成したと明らかにした。
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