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感染症対策中国、武漢など9地域で疫学調査 無症状感染者の実数など把握へ
中国英字紙チャイナ・デーリーは、政府が9地域で疫学調査に乗り出した、と報じた。写真は中国の武漢で14日撮影(2020年 ロイター/Aly Song)
15日付の中国英字紙チャイナ・デーリーは、政府が9地域で疫学調査に乗り出した、と報じた。新型コロナウイルスの無症状感染者の規模と全体的な免疫水準を把握するためという。
同紙によると、調査は14日から、感染の発生源とされる湖北省武漢市の江夏区で開始された。ランダムに抽出された市民から血液サンプルなどの提出を受ける。
疾病対策当局者は「地域社会における抗体の水準を把握し、将来的な伝染病対策の調整に向けて科学的な根拠を提供することが目的だ」と述べた。
武漢市では全人口の0.1%にあたる1万1000人を対象とするほか、北京市、上海市、重慶市、遼寧省、江蘇省、浙江省、広東省、四川省でも調査を行う。
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