新型コロナウイルスをめぐる各国の最新状況まとめ(13日現在)
■米製薬アムニール、フィンランドの輸出規制で抗マラリア薬の原料不足に
米製薬アムニール・ファーマシューティカルズの経営幹部はインタビューで、同社が抗マラリア薬ヒドロキシクロロキンを増産するのに必要な原料が、フィンランド政府の輸出制限のためにまもなく底を突きかねないと述べた。同薬は新型コロナウイルス感染症の治療薬になる可能性が注目されている。
■米の新型コロナ感染者50万人超、イースター休暇も外出自粛
米疾病対策センター(CDC)の12日の発表によると、国内の新型コロナウイルス感染者数は11日時点で52万5704人と、前日から3万3288人増加し、50万人を突破した。死者は2万2000人に迫った。
■在中国のアフリカ大使ら、新型コロナ巡る差別に抗議
アフリカ各国の駐中国大使は11日、中国の王毅外相に書簡を送り、同国が新型コロナウイルス感染の再拡大防止を進めるなか、アフリカ人に対する差別があると抗議し、直ちに是正するよう求めた。
■米、外出規制解除なら夏に感染拡大・死者20万人の予測も=NYT
10日付米紙ニューヨ-ク・タイムズは、米政府が外出規制を30日間で解除した場合、夏に新型コロナウイルスの感染が拡大するとの予測を報じた。予測は国土安全保障省(DHS)と保健社会福祉省(HHS)から入手したもので、死者は20万人に達する可能性があるという。
■イタリア、新型コロナの新たな死者は431人 3月19日以降で最少
イタリア保健当局によると、12日時点で新型コロナウイルス感染症による新たな死者は431人で、前日の619人から減少。3月19日以降で最少となった。
■アイルランド、ロックダウンを5月5日まで延長
アイルランドは10日、新型コロナウイルス感染拡大抑制のため実施中のロックダウン(都市封鎖)期間を5月5日まで延長した。当初は4月12日が期限だった。
■米株、OPECプラス減産合意は下支え要因
新型コロナウイルス流行に伴う各国の規制が世界経済の重しとなる中、石油輸出国機構(OPEC)とロシアなど非加盟国で構成する「OPECプラス」が過去最大規模の減産実施で最終合意したことは、前週に上昇した米国株を下支えする可能性がある。
■「利己主義を排し世界の一致を」 ローマ教皇が復活祭メッセージ
ローマ教皇フランシスコは12日、キリスト教の復活祭に寄せて発表した祝福のメッセージ「ウルビ・エト・オルビ」(ローマと全世界へ)で、新型コロナウイルス感染拡大との戦いに関して「世界の一致」を呼びかけた。
■トルコ大統領、辞任表明の内相に職務継続を指示 外出禁止令巡り
トルコのエルドアン大統領は12日、外出禁止令を巡る混乱を受けて辞任を表明したスレイマン・ソイル内相に対して、職務を継続するよう指示した。
■米議会の共和党指導部、新型コロナ追加対策巡り民主党案を拒否
米共和党の上下両院トップは11日、新型コロナウイルスの感染拡大で苦境に陥っている中小企業に対する2500億ドルの追加支援案について、病院や州・地方政府、貧困層への食料支援で同規模の支援を同時に打ち出すべきとする民主党の要求を受け入れない考えを表明した。
■4─6月期の英経済、30%のマイナス成長も─財務相=新聞
英タイムズ紙は、スナク財務相が他の閣僚に対し、4─6月期の国内総生産(GDP)は20─30%のマイナス成長になるとの認識を示したと報じた。
■中国空母「遼寧」の部隊が台湾沿岸で軍事演習
台湾国防部の発表によると、中国が完成させた初の空母「遼寧」が12日、随伴艦艇とともに台湾の東部および南部沿岸を航行し、軍事演習を行った。
■トルコ、銀行の外為取引上限を引き下げ 新型コロナに対応
トルコの銀行調整監視機構(BDDK)は12日、国内銀行による外国法人との外為スワップ、フォワード、オプションなどの取引について、期間7日物の取引上限を銀行資本の10%から1%に、30日物を2%に、それぞれ引き下げると発表した。
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