新型コロナウイルスをめぐる各国の最新状況まとめ(10日現在)
■欧州の復興基金、共同債の発行に道を開く=仏経財相
フランスのルメール経済・財務相は9日、ユーロ圏の財務相が合意した経済対策について、共同債の発行に道を開くものだとの見解を示した。記者団との電話会見で述べた。
■キャタピラー、融資枠30億ドルの設定を協議=ブルームバーグ
ブルームバーグが関係筋の話として報じたところによると、米重機大手キャタピラーは新たに30億ドルの融資枠を設定することについて銀行側と協議を進めている。
■米FRBと英中銀、新型コロナ対策強化 未踏の領域に一段と踏み込む
米連邦準備理事会(FRB)とイングランド銀行(英中銀)は9日、新型コロナウイルス感染拡大による経済への影響軽減に向けた緊急対策を強化し、リスクをはらむとされる領域に一段と踏み込んだ。
■WRAPUP1: -トランプ政権「5月にも経済再開の可能性」 FRB議長は慎重姿勢
米国のムニューシン財務長官と国家経済会議(NEC)のカドロー委員長は9日、5月にも経済活動の再開に着手する可能性があるとの見方を示した。
■GM、新型コロナでブラジル工場操業休止を6月中旬まで延長へ
米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)は9日、新型コロナウイルスの感染拡大に伴うブラジル工場の操業休止を少なくとも60日間延長する方針を発表した。
■EU財務相、約5000億ユーロの新型コロナ対策で合意
ユーロ圏の財務相は9日、世界的な新型コロナウイルス感染拡大の経済的打撃を和らげるため、約5000億ユーロ規模の対応策で合意した。
■米モルガンSのCEO、3月に新型コロナに感染 その後回復
米金融大手モルガン・スタンレーのジェームズ・ゴーマン最高経営責任者(CEO)が3月に新型コロナウイルス感染症と診断され、その後完全に回復したことが、同行の9日の従業員向けビデオで明らかになった。
■新型コロナ米死者1.6万人突破、世界2番目に=ロイター算出
ロイターの算出によると、新型コロナウイルス感染症による米国内の死者が9日、1万6400人を超え、世界で2番目の多さとなった。一方で、国内の新型コロナ感染がピークを迎えつつある兆候も確認されている。
■米FRB資産規模6.13兆ドル、新型コロナ対策で過去最高
米連邦準備理事会(FRB)が9日に公表した資産構成資料で、8日時点のFRBのバランスシート規模が6兆1300億ドルと、前週の5兆8600億ドルから増加したことが分かった。新型コロナウイルス対応として打ち出した流動性ファシリティーの利用が拡大するなどし、バランスシート規模は前週に続き過去最高を更新した。
■新型コロナ危機で1930年代の世界恐慌以来の大不況に=IMF
国際通貨基金(IMF)のゲオルギエワ専務理事は9日、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的流行)により、2020年の世界経済成長率は「大幅なマイナス」となり、1930年代の世界恐慌以来の大不況になるとの見方を示した。
■英、生活保護新規申請件数が3週間で120万件 通常の8倍
英政府は3月16日以降の生活保護の新規申請件数が120万件に達したと発表した。新型コロナウイルスの感染拡大による影響が広まる中、新規申請件数は通常の約8倍となっている。
■原油先物下落、OPECプラス減産の効果に懐疑感
米国時間の取引で原油先物は一時上昇していたものの、下落に転じた。世界各地で導入されている新型コロナウイルス感染拡大抑制策が大幅に緩和されない限り、石油輸出国機構(OPEC)加盟国とロシアなどの非加盟国で構成する「OPECプラス」の協調減産は大きな効果をもたらさないとの冷めた見方が出ている。
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