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韓国韓国外務省、日本の入国制限「極めて遺憾」 即時撤回を強く要請

韓国外務省は声明を発表し、日本が新型コロナウイルス対策で韓国からの入国者に指定場所での2週間の待機を要請したことについて、大使を呼んで抗議する方針を示した。写真大邱市の病院。2月23日撮影(2020年 聯合ニュース)
韓国外務省は6日、声明を発表し、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、日本が韓国からの入国者に指定場所での2週間の待機を要請したことについて、「不合理で過度な措置であり、極めて遺憾だ」とし、日本大使を6日に呼び、抗議する方針だと明らかにした。
安倍晋三首相は5日、中国・韓国からの入国者抑制策を打ち出した。入国者の2週間待機やビザの効力停止、航空機の到着制限を盛り込んだ。
韓国は、ベトナムとシンガポールの同様の渡航制限を巡っても両国の大使を呼び、抗議している。
韓国外務省は、声明で「日本が十分な事前協議なしに不合理で過度な措置を取ったことは極めて遺憾で、直ちに見直すよう強く求める」とした。
韓国の丁世均首相は、対抗措置を取るとしたが、具体的には言及しなかった。
韓国大統領府はこの問題について、国家安全保障会議(NSC)を開いて協議した。
韓国は新型ウイルス感染の震源地である中国に次いで被害状況が深刻となっているが、韓国疾病予防管理局(KCDC)の6日の発表によると、国内の新たな感染者は196人と前日の760人から減少した。感染者の累計は6284人。
金剛立・保健福祉次官は、集団感染が起きた南東部大邱市の教会の信者20万人超への検査がほぼ終了する中、新たな感染者が減りつつあると述べた。
その上で、記者団に対し「信者と関連して、国内各地で二次的、三次的感染が起きており、今後の状況を予測するのは困難だ」とした。
当局は6日中に最新の感染状況を発表する予定。
菅義偉官房長官は6日の閣議後会見で、中国・韓国からの入国者の2週間待機を要請する措置をこのタイミングで決めたことについて、状況が時々刻々と変化する中で諸外国の状況や様々な知見も踏まえて、政府が総合的に検討した結果だと説明した。
*内容を追加しました

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