新型コロナウイルスをめぐる各国の最新状況まとめ(6日現在)
■ECB、域内銀行に業務継続計画の点検指示 新型ウイルス対策で
欧州中央銀行(ECB)が新型コロナウイルス対策としてユーロ圏の各金融機関に対し、職場での感染防止や必要時の大規模なテレワーク(在宅勤務)など業務継続計画を点検するよう指示したことが、ロイターの入手した文書で分かった。
■米国株、さらに11%下落する可能性 新型肺炎の影響で=MSCI
世界的な指数算出会社であるモルガン・スタンレー・キャピタル・インターナショナル(MSCI)は5日、新型コロナウイルスの感染拡大による影響で、米国株は短期的にさらに11%下落する可能性があると発表した。
■韓国、新型ウイルス感染者は累計6000人超える 特別管理地域を拡大
韓国疾病予防管理局(KCDC)の5日の発表によると、国内の新型コロナウイルス感染者は760人増え、累計6088人となった。
■今年の英成長率見通し引き下げ、5月までに2回利下げか=ドイツ銀
ドイツ銀行は、急速な新型コロナウイルスの感染拡大を理由に、今年の英国の経済成長率見通しを1%程度から0.5%に引き下げた。また、イングランド銀行(英中銀)が5月までに2回利下げを実施する可能性を指摘した。
■米アップルとネットフリックス、音楽祭「SXSW」への参加取りやめ
米アップルと米動画配信サービス大手ネットフリックスは、3月下旬に開催される音楽祭「サウス・バイ・サウスウエスト(SXSW)」への参加を取りやめたと発表した。新型コロナウイルスの感染拡大を受けた措置。
■米加州、乗員・乗客の感染疑われるクルーズ船を沖に足止め 検査へ
米ハワイからカリフォルニア州サンフランシスコに帰港する予定だったクルーズ船「グランド・プリンセス」の乗員・乗客のうち少なくとも21人に新型コロナウイルスの感染が疑われる症状が見られ、検査のために入港を遅らせている。同州のニューソム知事が4日、明らかにした。
■中国の消費者需要・貿易は底堅い、新型肺炎の影響は一時的=商務省
新型コロナウイルスの感染拡大で世界的に需要が減退するなか、中国商務省は、対外貿易に与える影響は一時的なものにとどまるとした上で、サプライチェーンの安定確保のため当局が的を絞った方策をさらに打ち出す方針を示した。
■新型ウイルス対策費に累計1104.8億元を割り当て=中国財政次官
中国の許宏才財政次官は5日の記者会見で、新型ウイルス対策関連費用として、4日時点で1104億8000万元(160億ドル)を割り当てたことを明らかにした。
*内容を追加します。
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