新型コロナウイルスをめぐる各国の最新状況まとめ(6日現在)
■新型肺炎はパンデミックに至らず、協調対応で封じ込め可能=WHO
世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は5日、新型コロナウイルスの感染拡大はまだ「世界的な大流行(パンデミック)」の段階には達していないとした上で、世界各国が協調して取り組めば封じ込めは可能との見解を表明した。
■アマゾン・FBなどがシアトルで在宅勤務推奨、新型肺炎拡大で
アマゾン・ドット・コムとフェイスブック、グーグルの親会社であるアルファベットは5日、米ワシントン州シアトル地域の従業員に対し、在宅勤務をするよう勧告した。同地域では新型コロナウイルス感染が拡大しており、マイクロソフトが既に在宅勤務を導入している。
■英国で新型ウイルスによる国内初の死者、感染者数は115人
英国で5日、新型コロナウイルス感染による国内初の死者が確認された。感染者数も増加する中、クリス・ホイッティ主席医務官(CMO)は英国は感染拡大阻止に向けた4段階の対応策のうち第2段階に移行すると表明した。
■英国の新型ウイルス対策、「感染拡大を遅らせる」段階に=責任者
英政府の最高医療責任者を務めるクリス・ホイッティ氏は5日、感染が広がる新型コロナウイルスについて、英国は政府が策定した4段階の対応策のうち「感染拡大のスピードを遅らせる」段階に入っていると指摘した。委員会で議員からの質問に応じた。
■米、新型ウイルスの感染者数約150人に拡大
米疾病対策センター(CDC)は5日、新型コロナウイルスの感染者数が疑い例も含め約150人に達したと明らかにした。
■欧州、医薬品不足が深刻化する恐れ 新型ウイルスで供給遅延
新型コロナウイルス感染拡大の影響により欧州諸国で医薬品や医療マスクなどの供給に遅れが生じ、欧州における医薬品不足の状況が悪化する可能性があると、欧州連合(EU)や医薬品業界関係者が明らかにした。
■南ア、初の新型ウイルス感染者 イタリアに渡航歴
南アフリカ保健省は5日、初の新型コロナウイルス感染者が確認されたと明らかにした。感染したのは38歳の男性で、イタリアへの渡航歴があり、今月3日以降、自主隔離の状態にあるという。
■EU、新型肺炎対策に財政規律適用しない公算=当局者
欧州連合(EU)は加盟各国が新型コロナウイルスの感染拡大に対応するための景気支援策を導入する際、EUの財政規律である安定成長協定を例外的に適用しない方針であることが複数の当局者の話で明らかになった。新型ウイルスで経済が大きな打撃を受けた場合、各国が独自に包括的な景気刺激策を導入できるようにする。
■中国、医療制度改革への取り組み深化 民間保険改善など=新華社
中国は新型コロナウイルス感染拡大を受け、医療制度改革に向けた取り組みをさらに深化させる計画を発表した。新華社が5日報じた。
■今年の米・中・世界成長予測を下方修正、新型ウイルスで=IIF
国際金融協会(IIF)は5日、今年の米国と中国の経済成長率見通しを下方修正した。さらに、世界成長率が金融危機以来の水準に落ち込む可能性があるとの認識を示した。
■武漢の新型ウイルス新規感染、月末までにゼロに=中国政府専門家
新型コロナウイルスの発生源とされる中国湖北省の州都武漢市で、3月末までに新たな感染者がゼロになるとの見方を、中国当局の専門家が5日示した。
■今年の航空業界の収入、最大1130億ドル減も 新型肺炎で=IATA
国際航空運送協会(IATA)は5日、新型コロナウイルス感染拡大の状況次第で、今年の航空業界の収入が最大1130億ドル押し下げられる可能性があるとの見通しを示した。