最新記事

感染症

新型コロナウイルスをめぐる各国の最新状況まとめ(6日現在)

2020年3月6日(金)17時05分

■新型肺炎はパンデミックに至らず、協調対応で封じ込め可能=WHO

世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は5日、新型コロナウイルスの感染拡大はまだ「世界的な大流行(パンデミック)」の段階には達していないとした上で、世界各国が協調して取り組めば封じ込めは可能との見解を表明した。

■アマゾン・FBなどがシアトルで在宅勤務推奨、新型肺炎拡大で

アマゾン・ドット・コムとフェイスブック、グーグルの親会社であるアルファベットは5日、米ワシントン州シアトル地域の従業員に対し、在宅勤務をするよう勧告した。同地域では新型コロナウイルス感染が拡大しており、マイクロソフトが既に在宅勤務を導入している。

■英国で新型ウイルスによる国内初の死者、感染者数は115人

英国で5日、新型コロナウイルス感染による国内初の死者が確認された。感染者数も増加する中、クリス・ホイッティ主席医務官(CMO)は英国は感染拡大阻止に向けた4段階の対応策のうち第2段階に移行すると表明した。

■英国の新型ウイルス対策、「感染拡大を遅らせる」段階に=責任者

英政府の最高医療責任者を務めるクリス・ホイッティ氏は5日、感染が広がる新型コロナウイルスについて、英国は政府が策定した4段階の対応策のうち「感染拡大のスピードを遅らせる」段階に入っていると指摘した。委員会で議員からの質問に応じた。

■米、新型ウイルスの感染者数約150人に拡大

米疾病対策センター(CDC)は5日、新型コロナウイルスの感染者数が疑い例も含め約150人に達したと明らかにした。

■欧州、医薬品不足が深刻化する恐れ 新型ウイルスで供給遅延

新型コロナウイルス感染拡大の影響により欧州諸国で医薬品や医療マスクなどの供給に遅れが生じ、欧州における医薬品不足の状況が悪化する可能性があると、欧州連合(EU)や医薬品業界関係者が明らかにした。

■南ア、初の新型ウイルス感染者 イタリアに渡航歴

南アフリカ保健省は5日、初の新型コロナウイルス感染者が確認されたと明らかにした。感染したのは38歳の男性で、イタリアへの渡航歴があり、今月3日以降、自主隔離の状態にあるという。

■EU、新型肺炎対策に財政規律適用しない公算=当局者

欧州連合(EU)は加盟各国が新型コロナウイルスの感染拡大に対応するための景気支援策を導入する際、EUの財政規律である安定成長協定を例外的に適用しない方針であることが複数の当局者の話で明らかになった。新型ウイルスで経済が大きな打撃を受けた場合、各国が独自に包括的な景気刺激策を導入できるようにする。

■中国、医療制度改革への取り組み深化 民間保険改善など=新華社

中国は新型コロナウイルス感染拡大を受け、医療制度改革に向けた取り組みをさらに深化させる計画を発表した。新華社が5日報じた。

■今年の米・中・世界成長予測を下方修正、新型ウイルスで=IIF

国際金融協会(IIF)は5日、今年の米国と中国の経済成長率見通しを下方修正した。さらに、世界成長率が金融危機以来の水準に落ち込む可能性があるとの認識を示した。

■武漢の新型ウイルス新規感染、月末までにゼロに=中国政府専門家

新型コロナウイルスの発生源とされる中国湖北省の州都武漢市で、3月末までに新たな感染者がゼロになるとの見方を、中国当局の専門家が5日示した。

■今年の航空業界の収入、最大1130億ドル減も 新型肺炎で=IATA

国際航空運送協会(IATA)は5日、新型コロナウイルス感染拡大の状況次第で、今年の航空業界の収入が最大1130億ドル押し下げられる可能性があるとの見通しを示した。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

米バークシャー、24年は3年連続最高益 日本の商社

ワールド

トランプ氏、中国による戦略分野への投資を制限 CF

ワールド

ウクライナ資源譲渡、合意近い 援助分回収する=トラ

ビジネス

ECB預金金利、夏までに2%へ引き下げも=仏中銀総
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:ウクライナが停戦する日
特集:ウクライナが停戦する日
2025年2月25日号(2/18発売)

ゼレンスキーとプーチンがトランプの圧力で妥協? 20万人以上が死んだ戦争が終わる条件は

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」だった?...高濃度で含まれる「食べ物」に注意【最新研究】
  • 2
    人気も販売台数も凋落...クールなEVテスラ「オワコン化」の理由
  • 3
    メーガン妃が「アイデンティティ危機」に直面...「必死すぎる」「迷走中」
  • 4
    深夜の防犯カメラ写真に「幽霊の姿が!」と話題に...…
  • 5
    1888年の未解決事件、ついに終焉か? 「切り裂きジャ…
  • 6
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される…
  • 7
    細胞を若返らせるカギが発見される...日本の研究チー…
  • 8
    ソ連時代の「勝利の旗」掲げるロシア軍車両を次々爆…
  • 9
    トランプが「マスクに主役を奪われて怒っている」...…
  • 10
    私に「家」をくれたのは、この茶トラ猫でした
  • 1
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」だった?...高濃度で含まれる「食べ物」に注意【最新研究】
  • 2
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される【最新研究】
  • 3
    人気も販売台数も凋落...クールなEVテスラ「オワコン化」の理由
  • 4
    戦場に「北朝鮮兵はもういない」とロシア国営テレビ.…
  • 5
    動かないのに筋力アップ? 88歳医大名誉教授が語る「…
  • 6
    朝1杯の「バターコーヒー」が老化を遅らせる...細胞…
  • 7
    7年後に迫る「小惑星の衝突を防げ」、中国が「地球防…
  • 8
    ビタミンB1で疲労回復!疲れに効く3つの野菜&腸活に…
  • 9
    「トランプ相互関税」の範囲が広すぎて滅茶苦茶...VA…
  • 10
    飛行中の航空機が空中で発火、大炎上...米テキサスの…
  • 1
    週刊文春は「訂正」を出す必要などなかった
  • 2
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 3
    【一発アウト】税務署が「怪しい!」と思う通帳とは?
  • 4
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」…
  • 5
    「健康寿命」を延ばすのは「少食」と「皮下脂肪」だ…
  • 6
    1日大さじ1杯でOK!「細胞の老化」や「体重の増加」…
  • 7
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される…
  • 8
    戦場に「北朝鮮兵はもういない」とロシア国営テレビ.…
  • 9
    世界初の研究:コーヒーは「飲む時間帯」で健康効果…
  • 10
    「DeepSeekショック」の株価大暴落が回避された理由
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中