トランプ、イラン革命防衛隊司令官殺害は「戦争をやめるため」 ハメネイ師「厳しい報復」警告
複数の米当局者によると、ソレイマニ司令官はバグダッドで無人機による攻撃で殺害された。イラン革命防衛隊は、米国のヘリコプターから攻撃を受けたとしていた。
イラクの民兵組織は、バグダッド国際空港に3発のロケット弾が撃ち込まれ、民兵組織の5人と2人の「ゲスト」が死亡したと明らかにした。
ロケット弾は貨物ターミナル付近に着弾し、2台の車両が炎上した。
民兵組織の関係者はロイターに対し、ソレイマニ司令官とアル・ムハンディス氏は同じ車に乗っており、米国のヘリコプターから発射された2発の誘導ミサイルが車両に当たったと述べた。もう1台の車には護衛官らが乗っており、ロケット弾1発が当たったとした。
イランと米国の関係を巡っては昨年末、米国がイラクのイスラム教シーア派武装組織の拠点数カ所を空爆したことに反発して、バグダッドの米国大使館をデモ隊が襲撃するなど、緊張が高まっている。ソレイマニ司令官の殺害はイランにとって大きな打撃になるとみられる。
コッズ部隊は革命防衛隊の対外工作を担い、ソレイマニ司令官はシリアやイラクでの戦闘で重要な役割を果たした。
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