最新記事

アフガニスタン

タリバン、アフガン米空軍基地を攻撃 2人死亡70人以上負傷

2019年12月12日(木)13時41分

アフガニスタンの首都カブール北方にあるバグラム米空軍基地で、複数の自爆犯による攻撃があり、2人が死亡、多数が負傷した。写真は攻撃現場を調べるアフガンの治安部隊(2019年 ロイター/Mohammad Ismail)

アフガニスタンの首都カブール北方にあるバグラム米空軍基地で11日、複数の自爆犯による攻撃があり、2人が死亡、多数が負傷した。

反政府武装勢力タリバンが犯行を認めている。タリバンのザビフラ・ムジャヒド報道官は、「まず米軍基地の壁に車をぶつけ、その後、重・軽装備の武器を携えたムジャヒディン(イスラムの戦士)たちが米国の占拠者らを攻撃することができた」と述べた。

米国主導の有志連合は、攻撃は「速やかに沈静され、追放された」と説明した。

また北大西洋条約機構(NATO)の「確固たる支援任務」は声明を発表し、複数のタリバン戦闘員が空港施設への突入に失敗し、一連の空爆により死亡したと説明した。

内務省によると、攻撃により、民間人2人が死亡、70人以上が負傷した。

ポンペオ米国務長官は記者会見で、攻撃で少なくとも5人の有志連合兵士が負傷したとし、攻撃を非難した。

9月にはタリバンの攻撃で米兵1人が死亡したことを受けてトランプ大統領がタリバンとの和平交渉を中止した経緯があり、今回の攻撃で現在の和平交渉に影響が出る可能性が懸念されている。

[ロイター]


トムソンロイター・ジャパン

Copyright (C) 2019トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます



20191217issue_cover150.jpg
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

12月17日号(12月10日発売)は「進撃のYahoo!」特集。ニュース産業の破壊者か救世主か――。メディアから記事を集めて配信し、無料のニュース帝国をつくり上げた「巨人」Yahoo!の功罪を問う。[PLUS]米メディア業界で今起きていること。


今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

FRB利下げ、6月再開との観測高まる CPI伸び鈍

ワールド

米の鉄鋼・アルミ関税、国内生産強化されるまで継続=

ワールド

米、12日にロシアと接触へ ウクライナ停戦案巡り=

ワールド

米ブラックストーン、トランプ大統領の通商政策支持
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:日本人が知らない 世界の考古学ニュース33
特集:日本人が知らない 世界の考古学ニュース33
2025年3月18日号(3/11発売)

3Dマッピング、レーダー探査......新しい技術が人類の深部を見せてくれる時代が来た

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    テスラ販売急減の衝撃...国別に見た「最も苦戦している市場」とは
  • 2
    白米のほうが玄米よりも健康的だった...「毒素」と「腸の不調」の原因とは?
  • 3
    【クイズ】アメリカを貿易赤字にしている国...1位は中国、2位はメキシコ、意外な3位は?
  • 4
    株価下落、政権幹部不和......いきなり吹き始めたト…
  • 5
    【クイズ】ウランよりも安全...次世代原子炉に期待の…
  • 6
    SF映画みたいだけど「大迷惑」...スペースXの宇宙船…
  • 7
    トランプ第2期政権は支離滅裂で同盟国に無礼で中国の…
  • 8
    113年間、科学者とネコ好きを悩ませた「茶トラ猫の謎…
  • 9
    テスラ失墜...再販価値暴落、下取り拒否...もはやス…
  • 10
    「トランプの資産も安全ではない」トランプが所有す…
  • 1
    テスラ失墜...再販価値暴落、下取り拒否...もはやステータスではなく「負債」?
  • 2
    テスラ販売急減の衝撃...国別に見た「最も苦戦している市場」とは
  • 3
    【クイズ】アメリカを貿易赤字にしている国...1位は中国、2位はメキシコ、意外な3位は?
  • 4
    メーガン妃が「菓子袋を詰め替える」衝撃映像が話題…
  • 5
    うなり声をあげ、牙をむいて威嚇する犬...その「相手…
  • 6
    「テスラ時代」の崩壊...欧州でシェア壊滅、アジアで…
  • 7
    「これがロシア人への復讐だ...」ウクライナ軍がHIMA…
  • 8
    テスラ離れが急加速...世界中のオーナーが「見限る」…
  • 9
    白米のほうが玄米よりも健康的だった...「毒素」と「…
  • 10
    「コメが消えた」の大間違い...「買い占め」ではない…
  • 1
    テスラ離れが急加速...世界中のオーナーが「見限る」ワケ
  • 2
    「テスラ時代」の崩壊...欧州でシェア壊滅、アジアでも販売不振の納得理由
  • 3
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」だった?...高濃度で含まれる「食べ物」に注意【最新研究】
  • 4
    テスラ失墜...再販価値暴落、下取り拒否...もはやス…
  • 5
    「健康寿命」を延ばすのは「少食」と「皮下脂肪」だ…
  • 6
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される…
  • 7
    戦場に「北朝鮮兵はもういない」とロシア国営テレビ.…
  • 8
    人気も販売台数も凋落...クールなEVテスラ「オワコン…
  • 9
    テスラ販売急減の衝撃...国別に見た「最も苦戦してい…
  • 10
    【クイズ】アメリカを貿易赤字にしている国...1位は…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中