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中東米空母打撃群、ホルムズ海峡通過しペルシャ湾に イランけん制
米海軍は米艦エーブラハム・リンカーンを中心とする空母打撃群が、中東のホルムズ海峡を通過しペルシャ湾に入ったと発表した。写真は7月15日、ホルムズ海峡近くのオマーン湾を航行するエーブラハム・リンカーン。7月15日撮影(2019年 ロイター/Ahmed Jadallah)
米海軍は19日、米空母エーブラハム・リンカーンを中心とする空母打撃群が、中東のホルムズ海峡を通過しペルシャ湾に入ったと発表した。同地域では石油タンカーやサウジアラビアの石油施設への攻撃を巡り、米国とイランの間で緊張が続いている。
米国はイランが攻撃の背後にいると非難、イランは関与を否定している。
中東地域に拠点を置く米海軍の司令官は5月、ロイターに対し、必要であれば、空母にホルムズ海峡を通過させると述べていた。
米国は、イランによる挑発行為を抑止する目的で、中東地域に数千人の兵士を追加派遣している。
また、米国防総省の国防情報局(DIA)は19日、イランの軍事戦略や軍事力に関する報告書を公表。国連安全保障理事会の武器禁輸制裁が2020年10月に解除されれば、イランがロシアや中国から戦闘機や戦車を購入する見通しだと警告した。
軍装備品の購入に向け、イランがすでに両国と協議中だと分析した。
また将来的にイランは精度や威力をより高めた弾道ミサイルの配備を拡大し、新たな対地巡航ミサイルを展開するだろうとした。
国連安保理の武器禁輸制裁は、2015年の核合意で5年後の来年に解除されることが決まっているが、イランは核合意の履行停止を進めており、制裁が解除されるかどうかは不透明だ。
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