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2020米大統領選前NY市長ブルームバーグ、米大統領選・民主党予備選への出馬検討
マイケル・ブルームバーグ前ニューヨーク市長(写真)が、米大統領選に向けたアラバマ州の民主党予備選に立候補するための書類を、今週提出する見通しだと複数のメディアが7日伝えた。10月10日、デンマークのコペンハーゲンで開かれたWor;ld Mayor Summitで撮影(2019年 Ritzau Scanpix/Martin Sylvest via REUTERS)
マイケル・ブルームバーグ前ニューヨーク市長(77)が、2020年米大統領選の民主党候補指名争いへの出馬を真剣に検討している。出馬すれば、最初の予備選まであと3カ月という段階で民主党の指名争いに大きな影響を与える可能性がある。
ブルームバーグ氏はアラバマ州の民主党予備選に立候補するための書類を、今週提出する見通し。関係筋によると、この手続きで同氏は大統領選出馬の可能性を残すことになるという。
ブルームバーグ氏の広報担当者ハワード・ウォルフソン氏は声明で、ブルームバーグ氏は現在の民主党候補者が共和党の現職トランプ氏に勝てるかどうか懐疑的だと説明。
ウォルフソン氏は、ブルームバーグ氏が出馬する場合、NY市長としての実績やビジネスを立ち上げた経験などにもとづく新たな選択肢を民主党にもたらすだろうと述べ、ブルームバーグ氏なら「トランプ氏に対抗し、勝てる」との見方を示した。
金融情報サービス会社・ブルームバーグを築いたブルームバーグ氏はNY市長を2002─2013年まで務め、気候変動や銃規制に関心を持つ慈善活動家としても知られる。
同氏は民主党候補として有力視されているエリザベス・ウォーレン上院議員に批判的で、同議員が提案する超富裕層への課税にも反対している。
ブルームバーグ氏が出馬する場合、ポピュリストで進歩主義のウォーレン議員に対抗する中道派候補であるジョー・バイデン前副大統領やインディアナ州サウスベンド市のピート・ブティジェッジ市長などと競合する可能性が高い。
米国有数の資産家でもあるブルームバーグ氏は、選挙資金の大半を自身で調達することが可能だ。だが、選挙に向けた州組織の設立などの準備は急ぐ必要がある。
また、同氏は政治における企業の資金や所得の不平等を懸念する民主党リベラル派の賛同を得にくい可能性がある。指名争いに立候補しているバーニー・サンダース上院議員の陣営幹部は「資産家が政治的な力を求めることは、米国が必要な変化ではない」と指摘した。
一方、ウォーレン議員は、ブルームバーグ氏の出馬準備に関するニュースを受け、ツイッターに自身が提唱する富裕税でブルームバーグ氏が支払う額を示すリンクを貼りつけた。
現在立候補している民主党の大統領候補者は17人。ブルームバーグ氏が出馬すれば、候補者の中でサンダース氏の78歳に次いで2番目に高齢となる。
民主党の大統領候補指名争いの最初の予備選は、アイオワ州で来年2月3日に行われる。
*内容を追加しました。
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