男たちの女性差別がでっち上げた蔡英文の学歴詐称疑惑
Fake Doctorate or Fake News
蔡が予備選を制した後、与党内の頼派は「喜楽島連盟」なる新党を結成した。蔡の学歴詐称を唱えているのは、この新党に近い人たち。彼らは台湾の独立にこだわる点で急進派だが、同性婚を合法化した蔡政権に比べると思想的には保守だ。
しかし予備選で対決した頼自身は敗北を認め、今は党の団結を訴えている。来年の本選挙は厳しい戦いになるからだ。国民党公認の韓國瑜(ハン・クオユィ)高雄市長には勢いがあるし、台湾を代表するハイテク企業フォックスコン(鴻海科技集団)の創業者・郭台銘(クオ・タイミン、英語名:テリー・ゴウ)も無所属での出馬を目指している。(編集部注:郭は9月16日に出馬断念を表明)
問題の大学教授らを、なぜ蔡は名誉毀損で告訴したのか。裁判になれば長引くのは必至で、彼女にとっては好ましくない報道がメディアをにぎわすことになる。しかし、それでも毅然とした対応が必要だと、彼女は判断したのだろう。あのバラク・オバマでさえ、およそ根拠なき出生疑惑を唱える人々(現職大統領のドナルド・トランプを含む)には徹底して反論を続けたのだから。
From thediplomat.com
<本誌2019年9月24日号掲載>
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※9月24日号(9月18日発売)は、「日本と韓国:悪いのはどちらか」特集。終わりなき争いを続ける日本と韓国――。コロンビア大学のキャロル・グラック教授(歴史学)が過去を政治の道具にする「記憶の政治」の愚を論じ、日本で生まれ育った元「朝鮮」籍の映画監督、ヤン ヨンヒは「私にとって韓国は長年『最も遠い国』だった」と題するルポを寄稿。泥沼の関係に陥った本当の原因とその「出口」を考える特集です。
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