米海軍の潜水艦で女性乗組員の「レイプリスト」、艦長は解任
U.S. Sailors Made ‘Rape List’ on Submarine With Female Crew
問題が起きた時のフロリダの乗組員は173人強で、うち女性は32人だった。調査報告書によれば、昨年6月4日に男性水兵の1人が問題のリストを印刷し、翌日、女性下士官に渡して問題を知らせた。
10日後、同じ男性水兵が更新されたリストを印刷し、同じ女性下士官に渡した。この男性水兵はリストについて、艦のコンピューターネットワーク上に保存され、定期的に更新されていたと述べたという。
女性下士官はリストを撮影した画像を男性の上官に提出。この上官はカーチャー艦長に報告を上げるなどしたが、カーチャーからリスト問題の調査にかまけすぎているとして「スローダウン」するよう命じられたという。
カーチャーは海軍の犯罪調査部門の助けも借りたが、艦のコンピューターシステム内でリストのありかを突き止めることができなかった。噂が広がる中、カーチャーはリストの捜索のためにどんな手を打ったか説明もしなければ、噂の拡散を抑えようともしなかった。
「上官たちはリストのことなどとっくに忘れている」
「若手の(女性)水兵たちは、これが誰がの仕業か突き止めようとする努力を指揮官がしなかったことを知って、自分たちの身が安全でないと感じている」と捜査報告書には書かれている。ある女性乗組員は捜査担当官に対し、上官たちは「リストのことなどとっくの昔に忘れてしまった」との見方を語ったという。
リストを手に入れた女性下士官は、艦の男性上官たちでは十分な対応を取らないとだろうと考え、恋人や家族、そしてジョージア州ギングズベイの母港にいる上官にもリストの画像を送った。
ジャブロンは「カーチャー大佐がさらなる対応をすべきだと認識したのは、公式にこの女性下士官から連絡を受けてからだ。つまり、リスト発覚から数週間経ってからだった」と述べ、カーチャーの艦長解任を上申した。
ある海軍幹部はミリタリー・ドットコムに対し、少なくともフロリダの2人の乗組員が免職になったほか、数は明らかになっていないもののリストに関連して複数が懲罰の対象になっていると語っている。
(翻訳:村井裕美)
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