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一帯一路すべての道は中国に通じる? 習近平、一帯一路めぐり覚書締結へイタリア到着
中国の習近平国家主席は、イタリアの首都ローマに到着した。中国が提唱する巨大経済圏構想「一帯一路」へのイタリアの参画に向けて、覚書を署名する見通し。彭麗媛夫人(右)と手を振る同国家主席(左)。ローマで撮影(2019年 ロイター/YARA NARDI)
中国の習近平国家主席は21日、イタリアの首都ローマに到着した。中国が提唱する巨大経済圏構想「一帯一路」へのイタリアの参画に向けて、覚書を署名する見通し。
習主席は3日間の日程でイタリアに滞在する。22日にマッタレレッラ大統領と会談し、23日にコンテ首相と覚書に署名する予定。その後、シチリア州の州都パレルモに向かう。
習主席のイタリア訪問に合わせ、さまざまなセクターで最大70億ユーロ相当の30件以上の取引がまとまるとみられる。
イタリアが「一帯一路」参画に向けた覚書に署名すれば、主要7カ国(G7)からは初めてとなる。しかし覚書署名を巡っては、イタリアの連立政権内や米国などからの反発もあり、米国家安全保障会議(NSC)は、「中国の虚栄心のためのインフラプロジェクトに正当性」を与えないようイタリアに求めた。
欧州連合(EU)では、中国の経済開放が遅いとの見方や中国資本による企業買収の増加に対して不満が広がっている。イタリア政府はこうした懸念は関係改善の妨げとなるべきではないとし、ハンガリー、ポーランド、ギリシャを含む13のEU加盟国が既に中国と覚書を締結していると指摘している。
習主席はイタリア訪問後、モナコとフランスを訪れる予定。