「目の前で男性が撃たれた」 ニュージーランド銃乱射事件、生存者たちの証言
「最初に聞いた2、3の騒音は無視したが、そのうちこれは何かまずいことが起きていると私たちは気づいた」と、当時、男性用の礼拝室にいたというシェイク・ファハドさんは話す。
彼はモスクの端まで走っていった。銃撃犯が部屋の前まで銃撃しながら近づく中、すでに突き破られていたドアの下のガラス部分からはい出たという。
「まさに危機一髪、逃げ出すことができ、ただひたすら走った。もうだめかと思ったが、どうにか逃げ出して妻に連絡しようとした。そしたら妻は『私もここにいる』と言ったんだ」
普段は金曜日にモスクには来ないファハドさんの妻は、パキスタンから来ていたファハドさんの母親(65)をモスクに車で連れてきていたのだった。
母親は大丈夫だったが、あまりに悲惨な状況を目の当たりにした。「母親がドアの前に立っているのが見えた。彼女は無事だったが、とても混乱していた。たくさんの遺体を目撃した。一部始終を見ていた」
オーストラリア国籍のブレントン・タラント容疑者(28)は、殺人罪で起訴された。警察によると、さらに容疑が追加される可能性がある。
「私たちは最も幸運だと誰もが言う」とダウドさんは語る。「友人のファイサルもラッキーだった。銃撃犯がモスクにやって来たとき、彼はトイレにいて、銃撃が行われている間もずっとトイレにいたのだから。彼もサバイバーだ。
「犯人がトイレに行かなかったことを神に感謝した。私の妻が無事だったこともね」
[クライストチャーチ(ニュージーランド) 18日 ロイター]
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