「ノビチョク事件」の風刺ゲームがロシアで完売 英国人の怒りを買う
2019年1月31日(木)17時30分
「ジョーク」と「友情」をロシア流に表現?
こうした背景もあり、イグロランドの社員、ニキータ・フィリポフ氏とミハイル・ボベル氏は、このゲームもジョークとして開発したと動機を説明している。欧米メディアに対する「もう十分だろ」という思いを込めたのだとボベル氏はガーディアンに説明した。
死者が出ており、複数人が病院へ搬送された事件をボードゲームにしたことで英国人が不快に思うとは思わなかったか、とのガーディアンの質問に対して、ボベル氏は「誰かを怒らせるつもりはなかった。むしろ、この事件で不快な思いをしているロシア人をサポートしたいと思った。なんの証拠もなくいろんなことを書かれたから」と答えたという。
ボベル氏はまた米CNNに対し、ゲームで各都市を移動することで、このゲームがモスクワと各都市を繋ぐ友情の架け橋になると加えた。
しかしロシア流のジョークも友情の表現も、英国人にはまったく伝わっていないようだ。ソールズベリーの元市長ジョー・ブルーム氏はゲームについて、「趣味が悪く」、「ひどい仕打ちだ」と述べ、嫌悪感をあらわにした。「あの悲劇にかかわった人全員の存在を驚くほど無視している」と同氏は英公共放送BBCに話している。
Euronews-YouTube
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