「静粛にぃぃぃぃ!」ブレグジットで揺れる英国議会、世界が注目したのは......
米国版2ちゃんねると言われる掲示板のレディットでは、「バーコー議長、中学校の先生みたい」と表現した人もいた。
ジョン・バーコー議長は、1997年にバッキンガムで選出された保守党の下院議員だったが、2009年に下院議長に任命された。英国下院議長の役目は、議会での議論を滞りなく進めつつ、話し合いの秩序を保つことでもある。また、議長は公平である必要があり、どの政党にも属してはいけないことになっている。そのため、バーコー議長も保守党から離党しており、ブレグジットに対しても中立な立場とされている。
バーコー議長の在職期間は、歴代議長の中で戦後最長だ。しかし昨年行われた英国議会内でのいじめ調査には、職員に激しい怒りをぶつけるなどのバーコー議長の粗暴な行為に対する苦情が含まれており、辞任を求める声が高まった。本人はこうした疑惑を完全否定しているが、英公共放送BBCは、今年6月か7月には辞任する意向だと議長本人が友人たちに語ったと伝えている。
いずれにせよ、同議長は2009年の就任当初から、2018年に辞任する意向を明らかにしており、EU離脱が決まってからは離脱後の2019年に辞任すると公言していた。そのため、「おぉぉぉだぁぁぁ〜〜!」の叫び声を聞くことができるのは、あと半年ほどとなる。