最新記事

クリスマス

トランプ、7歳の子供に向かって「まだサンタを信じてるの?」

Trump Asks Child, 7, If They Still Believe In Santa

2018年12月25日(火)19時00分
スコット・マクドナルド

サンタクロースの現在位置を知りたくて電話をかけてくる子供たちに答えるトランプ Jonathan Ernst-REUTERS

<国境の壁の予算は通らず、政府機関も一部閉鎖でツリーの灯も消えたワシントン。いじけたトランプが子供にまで八つ当たり?>

ドナルド・トランプ米大統領、クリスマスを祝うためにほぼ無人になったイブのホワイトハウスで、電話の向こうの子供にとんでもないアドバイスをした。

米オンライン誌、デイリー・ビーストによると、トランプはホワイトハウスに電話をかけてきた子供にこう言った。「それはよかった、楽しみなさい。君はまだサンタクロースを信じているのかい?」

この瞬間、トランプの周りで一斉にカメラのフラッシュが焚かれる音が動画から聞こえる。そしてトランプは言った。「だって、7歳ならぎりぎりの年頃だろう?」

12月24日、トランプは一日中ホワイトハウスに「独りぼっち」で寂しいと訴えていた。朝には「ホワイトハウスに独りぼっちだ(かわいそうな自分)、国境の安全について話し合うため民主党議員が戻ってくるのを待っている。民主党議員が取引を拒否し続ければ、メキシコとの国境に壁を作るより高い代償を払うことになる。狂っている!」とツイートした。

午後には、世界へ向けてこんなツイートをした。

「大統領執務室にいる。たった今、テキサス州にもう一区画、115マイル(約185キロ)分の壁の建設を発注したところだ。我々はすでにかなりの距離の建設または修繕をしており、一部は完成している。民主党は政府の一部閉鎖を終わらせ、(壁建設の)予算を認めるべきだ。そうすれば、数十億ドルの金と命が救われるんだ!」

トランプが本当に115マイル分の壁を発注したのか、あるいはその契約が本当に115マイル分もあったのか、確認できない。サンタクロースの悪い子リストだってそんなに長くはないだろう。また、トランプが「数十億ドルの金と命」と言ったとき、「数十億の命」を意味していたのかどうかも確認できない。

極めつけにこんな画像が飛び込んできた。大統領夫人のメラニア・トランプが、サンタの居場所を知るために電話してくる子供たちと話している。「サンタを追跡する全米の子供たちのお手伝いをするのは私の楽しみです。大統領と一緒にサンタ追跡サイトを楽しんでいます」


20250225issue_cover150.png
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2025年2月25日号(2月18日発売)は「ウクライナが停戦する日」特集。プーチンとゼレンスキーがトランプの圧力で妥協? 20万人以上が死んだ戦争は本当に終わるのか

※バックナンバーが読み放題となる定期購読はこちら


今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

独総合PMI、2月は9カ月ぶり高水準 製造業が3カ

ビジネス

仏サービス部門PMI、2月は44.5 17か月ぶり

ビジネス

フィリピン中銀、銀行預金準備率引き下げ 3月下旬か

ワールド

イスラエル首相、人質遺体返還巡りハマス非難 「代償
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:ウクライナが停戦する日
特集:ウクライナが停戦する日
2025年2月25日号(2/18発売)

ゼレンスキーとプーチンがトランプの圧力で妥協? 20万人以上が死んだ戦争が終わる条件は

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」だった?...高濃度で含まれる「食べ物」に注意【最新研究】
  • 2
    人気も販売台数も凋落...クールなEVテスラ「オワコン化」の理由
  • 3
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される【最新研究】
  • 4
    ビタミンB1で疲労回復!疲れに効く3つの野菜&腸活に…
  • 5
    飛行中の航空機が空中で発火、大炎上...米テキサスの…
  • 6
    動かないのに筋力アップ? 88歳医大名誉教授が語る「…
  • 7
    【クイズ】世界で1番マイクロプラスチックを「食べて…
  • 8
    ソ連時代の「勝利の旗」掲げるロシア軍車両を次々爆…
  • 9
    ハマス奇襲以来でイスラエルの最も悲痛な日── 拉致さ…
  • 10
    トランプ政権の外圧で「欧州経済は回復」、日本経済…
  • 1
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」だった?...高濃度で含まれる「食べ物」に注意【最新研究】
  • 2
    戦場に「北朝鮮兵はもういない」とロシア国営テレビ...犠牲者急増で、増援部隊が到着予定と発言
  • 3
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される【最新研究】
  • 4
    人気も販売台数も凋落...クールなEVテスラ「オワコン…
  • 5
    動かないのに筋力アップ? 88歳医大名誉教授が語る「…
  • 6
    朝1杯の「バターコーヒー」が老化を遅らせる...細胞…
  • 7
    墜落して爆発、巨大な炎と黒煙が立ち上る衝撃シーン.…
  • 8
    7年後に迫る「小惑星の衝突を防げ」、中国が「地球防…
  • 9
    週に75分の「早歩き」で寿命は2年延びる...スーパー…
  • 10
    ビタミンB1で疲労回復!疲れに効く3つの野菜&腸活に…
  • 1
    週刊文春は「訂正」を出す必要などなかった
  • 2
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 3
    【一発アウト】税務署が「怪しい!」と思う通帳とは?
  • 4
    有害なティーバッグをどう見分けるか?...研究者のア…
  • 5
    口から入ったマイクロプラスチックの行く先は「脳」…
  • 6
    「健康寿命」を延ばすのは「少食」と「皮下脂肪」だ…
  • 7
    1日大さじ1杯でOK!「細胞の老化」や「体重の増加」…
  • 8
    戦場に「北朝鮮兵はもういない」とロシア国営テレビ.…
  • 9
    がん細胞が正常に戻る「分子スイッチ」が発見される…
  • 10
    世界初の研究:コーヒーは「飲む時間帯」で健康効果…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中