テスラに新たな経営上の懸念 太陽光発電タイル、生産トラブルで広がる波紋
ニューヨーク州議会の一部議員は、テスラの約束破りを懸念している。同州は工場建設に3億5000万ドル、設備費用として2億7470万ドル、その他費用に1億2530万ドルの補助金を供与。テスラ側は見返りとしてバッファローで工場の500人を含めて施設の完成から2年以内に1460人を雇い、10年間で50億ドルを投資しなければならない。
約束の履行を監視する責任を負うニューヨーク州の経済開発部門の広報担当者は、今のところテスラは義務を果たしていると述べた上で、もし合意に反すれば年間4120万ドルの制裁金支払いが生じると付け加えた。
しかしバッファロー工場周辺を地盤とするレイ・ウォルター州議会議員(共和党)は、3月に現地を訪れた際には工場のごく一部しか稼働していなかった点に不安を表明。「7億5000万ドルも納税者のお金をつぎ込んだ以上、テスラには結果を出してほしい。今は適切な方向に進んでいるようには見えない」と語った。
それでもテスラは、工場では現在約600人が働いており、すべての約束を守れる態勢になっていると強調した。
(Salvador Rodriguez and Nichola Groom記者)
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