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アメリカ政治トランプ、大統領批判の元CIA長官から機密情報のアクセス権剥奪
8月15日、トランプ米大統領は、オバマ政権下でCIA長官を務めたジョン・ブレナン氏(写真)から機密情報を扱うのに必要なセキュリティー認証を剥奪した。ワシントンで昨年5月撮影(2018年 ロイター/Kevin Lamarque)
トランプ米大統領は15日、オバマ政権下で中央情報局(CIA)長官を務めたジョン・ブレナン氏から機密情報を扱うのに必要なセキュリティー認証を剥奪した。トランプ政権に対する「事実に基づかない理不尽な一連の主張」があったためだという。
ホワイトハウスのサンダース報道官が発表した声明文で、トランプ大統領は他の政府元高官に対してもセキュリティー認証を剥奪すると述べた。いずれの元高官も、同大統領を批判していた。
大統領は、暴露本を出版した元補佐官の黒人女性オマロサ・マニゴールト氏をツイッターで非難。これに対し、ブレナン氏は「あなたがこれほど、最低限の良識、礼節、高潔さすら守れないとは驚きだ。大統領を務めることの意味や、良識的で謙虚で誠実な人間として生きることの意味を、あなたが理解することはないのだろう。わが国にとって、非常に失望的で危険な人物だ」と批判した。
トランプ大統領は「ブレナン氏は最近、インターネットやテレビを通じ、現政権に関する事実無根で理不尽な一連の主張をするため、機密性の高い情報へアクセスできる元政府高官としての身分を利用した」と述べた。
ブレナン氏はツイッターで、引き下がるつもりはないと述べ、「この措置は、言論の自由を弾圧し批判を封じ込めるためのトランプ氏による広範囲の努力の一環だ。情報機関のプロを含め、すべての米国民にとって重大な懸念となるだろう。私の主義は明らかだ。私は屈しない」と主張した。
大統領はジェームズ・クラッパー前国家情報長官、連邦捜査局(FBI)のジェームズ・コミー前長官、オバマ前政権時代に国家安全保障担当の大統領補佐官を務めたスーザン・ライス氏、マイケル・ヘイデン前米国家安全保障局(NSA)長官、サリー・イエーツ元司法長官代行らに対しても認証剥奪を示唆している。
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