怒りの僧侶、高野山への外国人観光客にナナメ上の対応で話題に
僧侶だって我慢できないことも......
ガーディアンによると、こうした返信コメントは、現在はすべて削除されている。予約サイト側が赤松院に対し、客を侮辱しないように、と注意を促したのが理由のようだ。
ガーディアンは、宿泊施設側の返信コメントを書いたのは赤松院の僧侶であるダニエル・キムラ氏だと説明する。キムラ氏はアメリカ出身で15年前に来日した。
キムラ氏はガーディアンの取材に対し、罵ってしまったことについてはとても後悔しており、今後は表現を抑える、と話している。しかし高野山が世界遺産に登録された2004年以降、欧米からの観光客が急増しており、中には横柄な投稿もあるためフラストレーションが溜まってしまうこともある、と理由を説明した。
そういった人たちは、「日本語を一言もしゃべれないで、すべてがお膳立てしてもらえると思っている。せめて『こんにちは』とか『おはようございます』など、ほんの少しでも知っているべきだろうと思ってしまうんです」とキムラ氏はガーディアンに話す。
中には、「6つ星ホテル」か何かを期待してくる人もいるという。しかしそうした人たちに、僧院は意図的に質素にできており贅沢など期待してはいけない、と伝えようとしているのだという。
しかし「僧侶だって我慢できないときはあります。そのへんは私も努力しないと」とキムラ氏はガーディアンに胸の内を明かしている。
高野山外国人意識調査(※記事とは関係がありません)