高齢化にカジノ登場で崖っぷちのパチンコ業界 「大衆娯楽化」で生き残れる?
高齢化との戦い
ダイナムの会員のうち50代以上は61%に達している。現在は、地域の情報発信拠点やシニア同士が交流できる場としてリアル店舗の必要性を打ち出しているが、携帯ゲームが日常となっている若年層を店舗に呼び込むことができなければ、業界は先細りとなる。
かつては、新台を入れた時には店外で待つ客のために簡易トイレまで設置した福島市内のパチンコ店も、今はそういうことはないという。「パチンコ屋がなくなると、身近な娯楽としてのパチンコを楽しみにしてきた高齢者の中には行き場がなくなる人がいる」と、店を営む鈴木直美氏の危機感は強い。
大和証券の鈴木氏は「ユーザーが戻ってくるかは、遊技機のゲーム性や遊びの幅が重要になると予想される」と話している。
(清水律子 浦中大我 取材協力:安藤律子 編集:北松克朗)


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