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貿易戦争BMW、米国工場製の中国向け車値上げへ 各メーカー貿易戦争で困難に直面
7月6日、独自動車大手BMWは、中国が導入した米製品に対する25%の関税措置の影響を完全に吸収することは不可能で、米国から中国に輸出する車両の価格を引き上げざるを得なくなるとの見解を示した。写真は同社のロゴ。NY市で3月撮影(2018年 ロイター/Shannon Stapleton)
独自動車大手BMWは6日、中国が導入した米製品に対する25%の関税措置の影響を完全に吸収することは不可能で、米国から中国に輸出する車両の価格を引き上げざるを得なくなるとの見解を示した。
声明で、中国に輸出される米国産の車両について「必要な価格引き上げについて現在算出している」とし、後日発表するとした。
BMWは、利益率の高いスポーツタイプ多目的車(SUV)「X4」「X5」「X6」やクロスオーバーモデルを中国に輸出している。
コンサルタント会社ATカーニーの幹部は、自動車各社がすでに米鉄鋼・アルミニウム関税に対応し、トランプ大統領が欧州連合(EU)から輸入する車両に最大25%の関税を課す可能性にも直面していると指摘。トランプ氏は、北米自由貿易協定(NAFTA)脱退も辞さない構えだ。
同幹部は「自動車メーカーはまさに今、かなりの障害が発生する可能性に直面している」と話す。
ドイツ自動車大手ダイムラーは先月、今年の利払い・税引き前利益(EBIT)が「昨年をやや下回るだろう」との見通しを示した。中国が米国からの輸入車に関税を課すことから、「メルセデス・ベンツ」のSUV販売が打撃を受けるためと説明している。
ダイムラーの広報担当者は、関税状況を注視しているとしつつ、価格戦略についてコメントしなかった。
米ゼネラル・モーターズ(GM)は、中国で製造したSUVの「ビュイック・エンビジョン」を米国に輸入するが、関税対象となった。
GMの広報担当者は、米国内のエンビジョン販売価格引き上げについて決定した事項は無いと説明した。
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