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北朝鮮、朝鮮戦争の戦没米兵の遺骨を返還 休戦協定締結65年目の日に

2018年7月27日(金)16時25分

7月26日、米ホワイトハウスは、北朝鮮が朝鮮戦争で死亡した米兵の遺骨を返還したと発表した。北朝鮮から韓国の烏山米空軍基地に遺骨を移送した米軍輸送機から箱を車に移す米兵(2018年 ロイター/Jim Bourg)

米ホワイトハウスは26日、北朝鮮が朝鮮戦争(1950─53年)で死亡した米兵の遺骨を返還したと発表した。

遺骨の返還は6月12日にシンガポールで行われた米朝首脳会談で合意した項目のひとつ。

ホワイトハウスは声明で「金正恩氏はトランプ大統領との約束の一部を果たした」とし、北朝鮮の行動と前向きな変化に向けた動きに勇気づけられると評価した。

ホワイトハウスによると、韓国を飛び立った米軍輸送機が北朝鮮東部・元山の葛麻空港から韓国の烏山米空軍基地に遺骨を移送した。

烏山米空軍基地では、白い手袋を着用した制服姿の米兵が55個の小さな箱を車に移す様子が確認された。基地では8月1日に正式な返還式典が開催される予定。

27日は朝鮮戦争の休戦協定締結から65年の節目となる。

トランプ大統領は「長い年月を経て、多くの家族にとって素晴らしい瞬間となるだろう。金委員長にお礼を言う」とツイートした。

遺骨返還は、米朝首脳会談における金委員長による善意の印と受け止められている。米高官の間には想定より時間がかかったと指摘する声もあるが、核協議が進展することへの期待が再び高まるとみられている。

金委員長は首脳会談で非核化に向けた決意を示したが、その後北朝鮮から詳細についての発表はない。

[ワシントン/ソウル 26日 ロイター]


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