トランプ、金正恩の米国招請を示唆 拉致問題言及を確約
6月7日、トランプ米大統領(写真)は、安倍晋三首相との会談後の共同記者会見で、来週の米朝首脳会談が成功裏に終われば、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長をワシントンのホワイトハウスに招待する可能性があることを明らかにした。(2018年 ロイター/Kevin Lamarque)
トランプ米大統領は7日、安倍晋三首相との会談後の共同記者会見で、来週の米朝首脳会談が成功裏に終われば、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長をワシントンのホワイトハウスに招待する可能性があることを明らかにした。
またトランプ大統領は安倍首相に対し、12日の金委員長との会談で拉致問題を取り上げることを確約。「安倍首相はこの件について長い時間をかけ、情熱的に語った。私は安倍首相のこうした願望を受け、北朝鮮とこの件について必ず協議する」と述べた。
トランプ大統領はこのほか、米朝首脳会談で朝鮮戦争を終結させるための合意文書を締結する可能性があるとも発言。「われわれが合意文書にサインする可能性はある」とした上で「これが第一歩になることは周知の通りで、おそらく容易な部分と言える。その先に困難な部分が待ち構えている」と語った。
トランプ大統領は米朝がいつか国交を正常化できることを望んでいるとも述べた。ただ、首脳会談がうまく行かなかった場合は、北朝鮮に対する制裁措置を強化する可能性もあるとした。
トランプ氏は安倍首相のホワイトハウス到着後、北朝鮮による核放棄が重要だとし、「北朝鮮が非核化を行わないことは容認できない」と記者団に発言。共同記者会見では「歩み去る用意は完全にできている」と述べた。
こうした強硬姿勢の一方で、金委員長をワシントンに招待する可能性があるとも言明。記者団の質問に対し、「彼は歓迎されるだろう。非常に好意的に受け止めると考えているため、実現する可能性はある」と述べた。
日米の通商関係については、改善に向け双方が協力していると述べ、安倍首相が新たな対米投資を約束したと明らかにした。
トランプ氏は、安倍首相から「軍用機やボーイング
さらに米国での新工場への投資を日本側に促したところ、安倍首相は「実現する」と応じたと説明。「われわれはミシガン、ペンシルバニア、オハイオの各州で新たな自動車工場が欲しい」と語った。