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自動車の未来形は「ガラスの卵」? エンジンレスと自動化で

2018年4月30日(月)09時08分

 4月24日、未来の自動車は、ボンネットの短い、ガラスの球体のようなスタイルになるのではないか──。カーデザイナーなど業界関係者は自動運転化と電動(EV)化が進む自動車の姿についてこんな想像を巡らせている。写真は、日産の高級車部門「インフィニティ」のデザイン責任者カリム・ハビブ氏。厚木市で18日撮影(2018年 ロイター/Toru Hanai)

未来の自動車は、ボンネットの短い、ガラスの球体のようなスタイルになるのではないか──。カーデザイナーなど業界関係者は自動運転化と電動(EV)化が進む自動車の姿についてこんな想像を巡らせている。

決定的な変化は動力が電気モーターに代わり駆動システムの簡素化とコンパクト化が進む点。内燃機関は躯体がかさばり、冷却装置や複雑な変速装置が欠かせないが、EV化でこうしたスペースは不要になる。

電気モーターと自動運転技術を組み合わせるとボンネットがいらなくなるだけでなく、衝突時に衝撃を吸収する「クラッシュゾーン」も不要になる。その結果、未来の自動車は1960年代に放映された米人気テレビアニメ「宇宙家族ジェットソン」に出てくる宇宙船のようなスタイルになるというのだ。

日産自動車<7201.T>の高級車部門「インフィニティ」のデザイン責任者カリム・ハビブ氏はロイターのインタビューで「論理的に考えれば次はそうなる」と述べた。自動運転技術が100%機能して事故が一掃されれば、個人の移動にとって最も効率的なデザインはガラスの球体だという。

日産が今週の北京モーターショーで展示する「Qインスピレーション」コンセプトカーはボンネットが短く、クーペのようなルーフラインを持ち、セダンながら車内のスペースはSUV(スポーツタイプ多目的車)並みだ。

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