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アフリカ南アフリカ、汚職疑惑のズマ大統領「条件整えば辞任の用意」
2月6日、南アフリカの与党アフリカ民族会議(ANC)は、ズマ大統領の去就について協議するとみられていた全国執行委員会(NEC)の開催を延期した。一方、同国のニュースサイト、タイムズ・ライブは複数の関係筋の話として、一定の条件が整えば辞任する用意があるとズマ大統領が述べたと報じた。委員会延期の発表後、政府庁舎を後にする同大統領(左)。ケープタウンで撮影(2018年 ロイター/Sumaya Hisham)
南アフリカの与党アフリカ民族会議(ANC)は6日、ズマ大統領の去就について協議するとみられていた全国執行委員会(NEC)の開催を延期した。一方、同国のニュースサイト、タイムズ・ライブは複数の関係筋の話として、一定の条件が整えば辞任する用意があるとズマ大統領が述べたと報じた。
意思決定を行う幹部によるNECの臨時会合は7日にケープタウンで開かれる予定だったが、2月17日の週末に急きょ変更された。
ズマ大統領は汚職疑惑などを巡り、強い辞任圧力にさらされている。
ANCのマガシュール事務局長は会合延期の理由について、ズマ大統領と昨年12月にANC党首に選出されたラマポーザ副大統領が権力移行についての前向きな協議を続けるためと説明した。
その後タイムズ・ライブは、ズマ大統領とラマポーザ副大統領の協議で前提条件の合意がまとまり次第、大統領が辞任するとの関係筋の話を報道した。
協議に同席したマガシュール事務局長はズマ大統領が辞任に同意したかどうかは確認しなかったが、他のANC幹部らは、ズマ大統領が「威厳を保って」辞任する合意になるだろうと語ったという。
報道に対するANC幹部らのコメントはこれまでのところ得られていない。
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