最新記事

中国経済

アリババ、中国「独身の日」売上が過去最高更新 アイスランドGDPを超える

2017年11月13日(月)09時21分

11月11日、中国の電子商取引大手アリババ・グループ・ホールディングは、ネット通販最大の商戦日である同日の「独身の日」セールの取引額が1683億元(254億ドル)となり、昨年の1207億元から39%増えて過去最高を更新したと発表した。上海で開かれたアリババのイベントで12日撮影(2017年 ロイター/Aly Song)

中国の電子商取引大手アリババ・グループ・ホールディングは、ネット通販最大の商戦日である11月11日の「独身の日」セールの取引額が1683億元(254億ドル)となり、昨年の1207億元から39%増えて過去最高を更新したと発表した。

独身の日セールは、米年末商戦が本格化するブラックフライデー(米感謝祭翌日)とサイバーマンデー(感謝祭翌週の月曜日)の2大商戦日を合わせた売上高を超える規模に拡大し、中国の消費動向を占う指標として注目されている。

セールに先立って上海で10日夜に行われたイベントには女優のニコール・キッドマンや歌手のファレル・ウィリアムスが参加。11日午前零時にセールが始まると、最初の1時間で取引額が100億ドルに達した。

チャイナ・リサーチ・グループのプリンシパル、ベン・キャベンダー氏は独身の日セールについて「規模の点では他のどのイベントをも圧倒している」と述べた。

アリババ・グループ・ホールディングの蔡崇信(ジョセフ・ツァイ)副会長は「これは中国にとって、中国経済にとって大きなイベントだ」と指摘。「独身の日に買い物はスポーツであり、エンターテインメントだ」と語った。

蔡氏は、中国の「3億人を超える中間層の消費者」の可処分所得が増えたことが、取引額の増加を促進したと説明。「この力強い層が中国の消費をけん引している」と話した。

最終的な取引額はアイスランドやカメルーンの国内総生産(GDP)を超える規模となった。

[上海 11日 ロイター]


120x28 Reuters.gif

Copyright (C) 2017トムソンロイター・ジャパン(株)記事の無断転用を禁じます

【お知らせ】ニューズウィーク日本版メルマガのご登録を!
気になる北朝鮮問題の動向から英国ロイヤルファミリーの話題まで、世界の動きを
ウイークデーの朝にお届けします。
ご登録(無料)はこちらから=>>

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ワールド

仏当局、ディープシークに質問へ プライバシー保護巡

ビジネス

ECB総裁、チェコ中銀の「外貨準備にビットコイン」

ビジネス

米マスターカード、第4四半期利益が予想上回る 年末

ワールド

米首都近郊の旅客機と軍ヘリの空中衝突、空域運用の課
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:トランプ革命
特集:トランプ革命
2025年2月 4日号(1/28発売)

大統領令で前政権の政策を次々覆すトランプの「常識の革命」で世界はこう変わる

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 2
    週刊文春は「訂正」を出す必要などなかった
  • 3
    「DeepSeekショック」の株価大暴落が回避された理由
  • 4
    今も続いている中国「一帯一路2.0」に、途上国が失望…
  • 5
    東京23区内でも所得格差と学力格差の相関関係は明らか
  • 6
    ピークアウトする中国経済...「借金取り」に転じた「…
  • 7
    空港で「もう一人の自分」が目の前を歩いている? …
  • 8
    DeepSeekショックでNVIDIA転落...GPU市場の行方は? …
  • 9
    トランプのウクライナ戦争終結案、リーク情報が本当…
  • 10
    血まみれで倒れ伏す北朝鮮兵...「9時間に及ぶ激闘」…
  • 1
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる唯一の方法
  • 2
    世界初の研究:コーヒーは「飲む時間帯」で健康効果が異なる【最新研究】
  • 3
    週刊文春は「訂正」を出す必要などなかった
  • 4
    緑茶が「脳の健康」を守る可能性【最新研究】
  • 5
    「DeepSeekショック」の株価大暴落が回避された理由
  • 6
    DeepSeekショックでNVIDIA転落...GPU市場の行方は? …
  • 7
    血まみれで倒れ伏す北朝鮮兵...「9時間に及ぶ激闘」…
  • 8
    有害なティーバッグをどう見分けるか?...研究者のア…
  • 9
    煩雑で高額で遅延だらけのイギリス列車に見切り...鉄…
  • 10
    日鉄「逆転勝利」のチャンスはここにあり――アメリカ…
  • 1
    ティーバッグから有害物質が放出されている...研究者が警告【最新研究】
  • 2
    有害なティーバッグをどう見分けるか?...研究者のアドバイス【最新研究・続報】
  • 3
    体の筋肉量が落ちにくくなる3つの条件は?...和田秀樹医師に聞く「老けない」最強の食事法
  • 4
    中居正広は何をしたのか? 真相を知るためにできる…
  • 5
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
  • 6
    「涙止まらん...」トリミングの結果、何の動物か分か…
  • 7
    「戦死証明書」を渡され...ロシアで戦死した北朝鮮兵…
  • 8
    中国でインフルエンザ様の未知のウイルス「HMPV」流…
  • 9
    失礼すぎる!「1人ディズニー」を楽しむ男性に、女性…
  • 10
    戦場に「杖をつく兵士」を送り込むロシア軍...負傷兵…
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中