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ブレグジットイギリス、EUとの貿易交渉決裂なら北米自由貿易協定に加盟の可能性
10月10日、英デーリー・テレグラフ紙は、英国の欧州連合(EU)離脱交渉でEUとの貿易協定を締結できなかった場合、英国が北米自由貿易協定(NAFTA)に加盟する可能性があると報じた。9月撮影(2017年 ロイター/Francois Lenoir)
英デーリー・テレグラフ紙は10日、英国の欧州連合(EU)離脱交渉でEUとの貿易協定を締結できなかった場合、英国が北米自由貿易協定(NAFTA)に加盟する可能性があると報じた。
EUとの貿易交渉がまとまらなかった場合に備えて、複数の閣僚がNAFTA加盟案を検討しているという。
英当局は、この報道に対するコメントをしていない。
英国はEUと離脱の条件を巡る交渉を進めている。英国の閣僚は、EUとの間で明確な貿易協定を結べない場合、何ができるか模索している。米国との貿易協定に加え、NAFTAへの参加など新たな貿易グループ形成も候補となる。ただ、トランプ米大統領は1994年に発効したNAFTAは米国の利益にならないので破棄するかもしれないと警告している。
通商アナリストによれば、英国がNAFTAに参加する場合、英製造業者はEUと北米向けにそれぞれの規則に従った二通りの製品を生産しなければならない。
40年超にわたりEU規制の圏内にいた英国は、サービスや製品、競争政策、データ保護を北米モデルにシフトさせる必要があるかもしれない。
EUは英国にとって最大の輸出相手で、8月のモノの輸出の約半分を占める。米国は単体の国としては最大で14%を占める。