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ミャンマー国連事務総長と安保理、ミャンマーにロヒンギャへの暴力停止を求める
9月13日、国連のグテレス事務総長と国連安全保障理事会は、ミャンマーにイスラム系少数民族のロヒンギャ族に対する暴力を停止するよう求めた。写真はミャンマーからバングラデシュへ避難するロヒンギャ族の人々。バングラデシュで10日撮影(2017年 ロイター/DANISH SIDDIQUI)
国連のグテレス事務総長と国連安全保障理事会は13日、ミャンマーにイスラム系少数民族のロヒンギャ族に対する暴力を停止するよう求めた。治安部隊の攻撃を受け、40万人のロヒンギャ族がバングラデシュに脱出している。
事務総長は、ミャンマー西部ラカイン州で起きている事態は民族浄化としか言いようがないとし、記者会見で「ロヒンギャ族の3分の1が避難を余儀なくされている状況をこれ以上的確に表せる言葉があるだろうか」と語った。
さらに「ミャンマー当局に対し、武力行使の中止、暴力の停止、法治の順守とともに、出国を余儀なくされた人々の帰国権を認めるよう求める」と述べ、これまでにアウン・サン・スー・チー国家顧問と数回会談したと付け加えた。
8月25日にロヒンギャ族の過激派が政府を襲撃したことから、治安部隊が報復に乗り出し、ロヒンギャの大量脱出が始まった。政府は「テロリスト」を攻撃の標的にしているとするが、避難民らはロヒンギャ族追放の意図があると話している。
国連安保理は13日、スウェーデンと英国の要請で危機発生後2度目の非公開協議を行い、公にこの状況を非難することで合意した。
安保理は声明で「治安作戦中の過剰な武力行使の報告に対する懸念を表明する。また、ラカイン州における暴力停止と事態の改善、法と秩序の回復、民間人の確実な保護に向け、速やかに手続きを取り、難民問題を解決するよう要求する」と述べた。