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ミャンマーロヒンギャ難民30万人に 国連が緊急支援要請、停戦でも不透明
9月10日、ミャンマー西部ラカイン州で先月発生したイスラム教徒少数民族ロヒンギャの武装勢力と治安部隊との衝突を受けてバングラデシュに避難したロヒンギャ難民が30万人に迫っており、国連は人道危機対処への緊急支援を呼び掛けている。ボートで国境を越えバングラデシュに着いたロヒンギャ難民(2017年 ロイター/Danish Siddiqui)
ミャンマー西部ラカイン州で先月発生したイスラム教徒少数民族ロヒンギャの武装勢力と治安部隊との衝突を受けてバングラデシュに避難したロヒンギャ難民が30万人に迫っており、国連は人道危機対処への緊急支援を呼び掛けている。
バングラデシュの国連常駐調整官ロバート・ワトキンス氏は「家を追われ何も持たずにバングラデシュにたどり着いた人々に緊急支援を提供するために必要な資金がコックスバザールで活動する機関にとって不可欠だ」と指摘。
同氏が9日に出した声明によると、支援機関が緊急に必要としている資金は7700万ドルだという。
衝突は先月25日から続いていたが、武装組織「アラカン・ロヒンギャ救世軍」(ARSA)は10日から1カ月の停戦に入ると宣言し、紛争地域に残る市民らへの人道支援が可能になるという。
停戦宣言の影響は不透明だが、これまでのところARSAが治安部隊に激しく抵抗できている様子はない。