北朝鮮エリートはSNS大好き 毎日チェックを欠かさない
一般市民は3G
北朝鮮では、一般市民のほとんどがインターネットにアクセスできないという報告がある。
一般的に主流のモバイル機器は、音声、テキストメッセージ、画像や動画の送受信など基本的な3Gサービスだけ。ネットワークはもちろん、北朝鮮国内プロバイダの「Koryolink(コリョリンク)」を通じてのみ、動作する。
大学生や科学者、一部の政府関係者などは大学やインターネットカフェにおいてあるコンピュータを使って、国営のイントラネットにアクセスできる者もいるが、一般市民が「ワールド・ワイド・ウェブ(WWW)」に直接アクセスするのは難しい状況だ。
IT関連ニュースサイト「SCメディア」によると、北朝鮮には400万台の携帯電話が存在すると見られる。 ちなみに人口は2016年時点で2537万人(世界銀行)だから、6.3人に1人が携帯電話を持っていることになる。
取り締まり強化で粛清も
海外コンテンツの閲覧はこれまでも厳しく制限されてきた。26日の韓国紙・中央日報によると北朝鮮は近ごろ、中国・北京の北朝鮮大使館で徹底的な検閲を実施した。
そもそもの発端は6月末、在中北朝鮮大使館所属の要職に就く幹部が、韓国ドラマを見ていたことが摘発されたこと。事態を重く見た労働党指導部は、ピョンヤンから特別検閲団を送り込み、パソコンやCDのほか、外付けハードディスクやUSB、特に携帯電話を隅々まで調べ上げたという。
一般市民の娯楽への切実な思いを代弁した人物がいる。2016年に韓国へ亡命した太永浩(テ・ヨンホ)駐英北朝鮮公使は昨年12月、韓国の国会情報委員会の懇親会の場でこう述べた。「(北朝鮮国民は)昼間は金正恩万歳と叫ぶが、夜は布団をかぶって韓国ドラマを見て憧れている」。娯楽を求める思いに、階級は関係ないはずだ。
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