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東シナ海中国戦闘機、米偵察機に異常接近 東シナ海上空で90mの距離
7月24日、米海軍の電子偵察機EP3が、23日に東シナ海上空で中国の戦闘機に約300フィート(91メートル)まで異常接近されていたことが分かった。写真手前は米海軍のEP3。ペルシャ湾で昨年4月撮影。提供写真(2017年 ロイター/U.S. Navy/Mass Communication Specialist 3rd Class Bobby J Siens/Handout/File Photo via REUTERS)
米海軍の電子偵察機EP3が23日、東シナ海上空で中国の戦闘機に約300フィート(91メートル)まで異常接近されていたことが分かった。
複数の米政府当局者が24日明らかにしたところによると、中国の戦闘機「殲10」2機のうち1機がEP3に進路変更を強要するような距離まで近づいた。場所は青島市の沖合148キロメートルの地点だったという。
中国は沿岸における米軍の活動を監視しており、こうした戦闘機の要撃行動は比較的頻繁に見られる。今年5月には「SU─30」2機が、東シナ海の公海上空を飛行しながら電波収集していた米軍機に向けて発進。2001年には海南島付近の南シナ海上空で米中の軍用機が衝突する事件が起きている。
一方、国防総省は新型迎撃ミサイルTHAAD(サード)の新たな実験を近く実施すると発表した。
報道官のジェフ・デービス海軍大佐は「これらの実験は、システムの稼働準備を万全にするためのルーティン作業の一環だ。現実に進行中のいかなる地政学的事象に対しても十分な余裕を持って日程が組まれている」と説明した。